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8 シープにおまかせ

 前回の前書きで、「では6話目、楽しんで頂けたら幸いです」と書いてしまって、すぐに直しました。

後、最後の三人が三人づつになっております。

 何回見直しても、やらかしてしまいます。

では8話目、楽しんで頂けたら幸いです。

(今回は合ってるよね?)

「丞も来たんだね」

 白次が丞に気づいた。

「ステータスはデネーみたいだ」

 黒次が白次に話しかけている。

「なんなんだここは!」

 坊主頭が叫んでいる。


「聖女・・・悪役・・・」

女子で固まったグループから月子さんが委員長たちに何か言っているのが、所々丞に聞こえてくる。


「どうしようこれ」

 丞が焦りながら呟く。嫌な汗が止まらない。


『何時に起きますか』

 シープの声がした。

「シープ!」

 丞が口にすると黒次が丞に注目した。

「何かあったのか」

 黒次が丞に聞いてくる。

「何でもない」

 シープの姿がないので丞はごまかすように答えた。


 黒次は丞をジーっと見ている。


 白次は男三人に異世界について熱く語っている。


「シープどこ」

 丞は黒次に気づかれないようにささやく。

『非実体モードです。他の方はご友人ですか』

 シープも、ささやき声で聞いてくる。

「友達もいるけど違う人もいる」

 丞は黒次に背を向けて小声で答える。

 背中に黒次の視線を感じる。話しづらい。

『『私とは、考えただけで話せますよ。思考通信です』』

 シープの声が頭の中で響く。

「早く言ってよ!」

 丞は思わずつっこんだ。

「やっぱり何かあるんだな」

 黒次が丞につめよってくる。

「お前だけチートをもらう気か」

 ああ、疑われていたのかと考えて、丞はどうしたらいいか更に考えて、しゃがみこんだ。


 なんだ、どうしたとみんな集まってきた。

「こいつが自分だけチートを貰おうとしてるんだ!」

 黒次が叫ぶ。

 丞はフぃみョンを持っている、ある意味正解である。

「丞はそんなやつじゃない!」

 白次が叫び返す。

 白次、お前いいやつだ。まだ会って一月も経ってないけど。丞はちょっと感動した。

 お前に何がわかる、わかるさ丞は親友だと上で行われている口喧嘩を聞きながら、丞はこの状況の打開策をひたすら考えていた。

 何とかひとつ思い付いた頃、月子さんが叫んだ。

「もうやめて、私たちみんな仲間!」

 辺りが静まり返った。


 今だ。丞は考えを実行に移す。


「グスッグスッ。ぼ、僕、怖くって、異世界に呼ばれるのは何かできる人だろ、でも僕、運動、できない、し、勉強も、自信、ないし」

 泣き真似しながら弱々しく丞は言った。


『迫真の演技ですね』

 シープの声がする。姿が見えないのに笑っているのがわかる。

「ワリー、俺が間違っていたぜ」

 制服のポケットからハンカチを出して黒次がいってくる。

「授業中ずっと考えていた異世界転移に巻き込まれて、はしゃいじまっていたみたいだ、本当にワリーな」

『彼はもっと真剣に授業をうけるべきです』

 シープがよけいな突っ込みを入れた。

「エホッ、いいや、いいよ、こっちこそごめん」

 笑いそうになる顔をハンカチでかくして弱々しく、泣き止んだように丞は答えた。


「そうさ僕達は十人しかいない、選ばれたんだ!」

 白次が誇らしげに宣言した。

「ああ、もし誰かがチートを貰えなくてもみんなで守ろう」

 坊主頭が白次に同意する。さっきまで異世界ってなんだって言ってたのに。理解が早い。

「悪役令嬢になっても運命にあらがう」

 月子さんもなんか言ってる。

 僕も、私も、俺もみんなが口々に決意を言っていく。

「この選ばれし十人でどんな困難にも立ち向かう!」

 委員長が綺麗にまとめる。

『丞様と一緒に居眠りしてるだけですけどね』

 シープの突っ込みが入る。


「ゴホッゴホッ。気管になんか入った」

 思わず吹き出しそうになった丞は無理矢理ごまかした。

「「シープ、笑わせないでよ!」」

『『ヒマなのです。何時に起きますか』』

「「授業中だよ、六時間も寝られない」」

『『そうですか、ではこの場は私にお任せください』』

「「何か良い考えがあるの?」」

『『見ていて下さい』』


 突然、選ばれし十人の上が光り輝く。

 荘厳な音楽とともに両手を拡げ、足を軽く組んだシープがゆっくりと降りてくる。


 ついにこの時が来たかと、固唾をのんだ九人と丞の前まで降りてきたシープは言った。


『人違いです』

 ゲシュタルト崩壊を体験しました。

 ョが何回見ても文字に見えなくて、びっくりしました。

 皆様もお気をつけください。

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