46 決め技はフロッグハッグ
1ヶ月記念連続投稿最後です。
昨日までに43話投稿できています。
1週間に一度ぐらいってなんだったのか。
今後も無理しない範囲で書き続けたいです。
では、46話目楽しんで頂けたら幸いです。
「そっか、もうダメなんだ」
丞は自分の両手を見る。
『はい。ゲームならやり直せますが、フぃみョン外活動は出来ません』
「もう少しだった」
『はい』
「もっと勢いよく飛べれば」
『はい』
丞は窓の外の破片になった宇宙ステーションをずっと見ていた。
『そろそろ、丞様が回収した物の査定が終わります。トレジャーハンターの皆様と合流しては?』
いつまでも、寝ていられない。
起きたら体を鍛えようと思いながら、丞は透明なフワフワを出てノロノロと部屋の外に向かった。
「よくやってくれました!」
トレジャーハンターのいる部屋に丞が入るとFが抱きついてきた。
服越しになんかヌメッとした感触が伝わってくる。
香水か何かつけているようで、いいにおいもしてくる。
Fの手には池の形のメモリーボードが握られている。
「え、僕、何かしました?」
丞は訳がわからない。メモリーボードにはとどかなかったはずだ。
『貴方を含め5人の方が、メモリーボードに発信器をつけました。場所さえわかれば破片の中でも、回収できます』
Fが上機嫌で説明してくれる。
周りにぐてっとした人が四人いる。
猫っぽい人と腕が六本ある人がいるので、最後までメモリーボードをあきらめなかったトレジャーハンターだろう。
そろそろ抱きつくのをやめてほしいが、Fはどんどん腕に力を入れてくる。
服ごしにグニュっとした感触が伝わってきて苦しくなってくる。
『これは私がまだ小さかった頃に、宇宙ステーションの避難でなくした物です。思い出がつまっています。今は年老いてしまった両親にも見せたくて、リストに入れたんです』
丞がギブアップと叫ぶ前にやっと抱きつくのをやめてくれた。
感謝してくれるのはいいが息ができないほど抱きつかれるのは遠慮したい。
まさか本当に見つけてくれるとは、Fの話しは続いている。
周りの四人と同じようにぐてっとしながら、丞はシープを見る。
シープがウインクしながら親指を立てる。丞もこっそり親指を立てる。
「それでですね。お支払の方なのですが」
Fが報酬の話しに入る。
「リストの他の物の報酬は、今回宇宙ステーションを購入するのに作った組織からでます。メモリーボードの報酬は私の個人資産からなので最高150万ポイントしか出せません。5人で割って一人30万ポイントでどうでしょうか?」
「いいぜ。結局回収はできなかったんだ。ポイントがもらえるだけありがたい」
猫っぽい人が言う。
「そうだな、メモリーボードがあんたの手にあるって事がなによりの報酬さ。ポイントはもらうけど」
六本腕の人が腕組みしながら頷く。最後の方は照れ隠しのようだ。
「文句ないキリ」「私も」
丞も了承した。
「では、報酬はそのように手配いたします。もっと払いたいのですが、宇宙ステーションの購入でお金がなくて」
Fがすまなそうに頭を下げる。
「いいって、メモリーボード以外にも獲物はあるしな!」
猫っぽい人がFの足を叩いて励ます。さーていくらになったかなと言いながら査定結果を聞きに行くようだ。
丞もFに一礼して猫っぽい人の後に続く。
部屋を出てしばらくすると窓口が並んだ大きな部屋に入った。
窓口から激しいやり取りが聞こえてくる。
丞もトレジャーハンターの列に並ぶ。
「メモリーボードに発信器つけたのシープだよね?何で言ってくれなかったの?」
『聞かれなかったので』
シープがすまし顔で答える。
丞はニマニマしながらシープと話す。
「報酬山分けにしよう」
『いえ、必要ありません。丞様のサポートはナビの役目です』
「え、いらないの?」
『はい、丞様のナビとして報酬も頂いていますし、私には借ポイントも無いです』
「あー。そうか、これでジョンさんにも結構返せるか」
『借ポイント忘れてました?』
「おこずかい稼ぎのつもりだったから。まさかこんなに稼げると思ってなくて」
話しながら並んでいると丞の番になった。
査定担当者のトカゲっぽい人が透明な仕切りの向こうにいる。
背広みたいな制服を着ている。
「貴方が回収した物で値段がつくのはこれだけです」
以外に可愛い声で結果の報告をしてくれる。
おねーさんなのかな、と考えながら丞は査定結果を見る。
亜空間収納付き風呂敷
一枚100ポイント×22枚
包丁
業物1000ポイント
「これだけですか?」
包丁ってなんだっけと思いながら確認する。
「はい。他の物はどこかで売るにしても、運送費と相殺になります。ポイントはお支払出来ません。もしほしい物があれば現物支給します。入れ物がなければ風呂敷も支給出来ます。二枚もあれば全部入りますよ」
丁寧に説明してくれるが、目で文句があるなら受けて立つと言われている気がする。
「ちょっと待ってもらっていいですか?」
ちょっと怯んで丞は聞き返す。
「はい。その間に他の人の相手をするので並び直して下さい」
丞は窓口から離れる。
「包丁なんか回収したっけ?」
『人工重力が消えた時です』
「ああ。顔の前に浮かんだやつか。厨房の道具も回収すれば良かった」
丞は思い出せてスッキリした。
「それでどうしよう?現物をもらってどうすればいいの?」
『現物支給された物は丞様の所有物になります。バザーとかで売れます』
「バザーまでずっと風呂敷持ってなきゃいけないよね?」
『荷物を預ける所があります。30日で300ポイントぐらいです。いらなくなったり、食品が食べられなくなった時は処分出来ます。丞様の住んでいる地区と違って処分にポイントはかかりません』
「なら、現物でもらってみようかな」
異世界会員や全達にあげてもいいかと考えて丞は列に並び直した。
4月17日、最初の日。
ドキドキしながら初投稿しました。
小説家になろうのシステムを使えず、四話で限界を迎えました。
今日も、本当は四話投稿したかったのですが無理は禁物ですね。
今後も、皆様に楽しいお話を提供できるよう頑張ります。
お付き合い頂けたら、嬉しいです。




