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獅子殿は彼女が愛しい
獅子殿目線入りま~す
モエーが泣いている。
母親に連絡した後、ぽろぽろと涙をこぼして。
泣くな、と慰めれば、泣いてないと噛み付いてくる。
なんて可愛いのだろうか。
『さ、モエー、帰ろうか?
又すぐに連れてきてやる。』
階段を怖がる彼女を抱き上げる。
魔力が育てばハッキリと見えるようになる階段だが、今のモエーでは見えないらしい。
抱き上げた彼女は俺の首にしがみつき、涙を隠そうと顔を埋める。
密着した肌、嗚咽を堪えた息づかい。
小刻みに震える小さき体。
全身全霊を込めて護ろうと改めて誓う。
愛しき俺の唯一の【ツガイ】。
このまま抱き締めて、二人の【ついの棲みか】に連れて行ってしまいたい。
はあ~、首に顔を擦りつけられると、マーキングされているようで嬉しいけど困る。
俺の理性、いつまで保てるだろうか。
このまま全てを奪ってしまっては脅えさせてしまうだろう。
獣人ではないモエーは運命のツガイだと分からないだろうから、少しずつ俺を必要とさせ、マーキングをほどこし、離れられなくしなくては。
『あれ?モエー、泣いてるの?』
『泣いてないです!!』
ジローが声を掛けたら俺から離れてしまった。
当面のライバルはジローだな!!!
獅子殿って、なんか残念、、、




