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電話通じました
呼び出し音3回、4回、5回・・・。
やっぱり通じなかいのか、と意気消沈した時、繋がった。
『もしも~し、萌子?
どうしたの?』
間延びした、いつものお母さんの喋り方。
あれ?これ、全然心配してない?
『治郎のお家はどう?
就職するの?』
・・・・・・。
うん、まだこっちに来て3日目だもんね。
連絡無いって心配する程の日数じゃなかったのね。
短大生時代は1ヶ月に一度連絡すれば良い方だったし、、、。
てか、ここ、異世界よ!
お母さんは知ってるの?知らないの?どっち?!
『お母さん、治郎おじさんの家のある場所って知ってる?』
恐る恐る聞いて見る。
『え?何か、違う世界って言ってたけど、そんなに風習とか違うの?
犬や猫の人間がいるって言ってたけど、映画村みたいな物なのかしら?』
お母さん、それ、絶対に分かって無いでしょう!!
『魔法が使えるんですってね。
有名なテーマパークになるのはいつかしらね?』
お母さん、それ、昨年行ったテーマパークで魔法使ったって喜んでた奴思い出して言ってるでしょう。
『お母さん、詳しい事は帰ってから説明するけど、もう暫く帰れないかも。
連絡なくても心配しないでね。』
『分かってるわよ。
治郎も一緒なんでしょう?
心配してないわ。
ま、ゆっくりしてらっしゃい。
あ、充電切れちゃう。
又ね。』
『え、お母さん、ちょっと、待って、お母さんってば~!』
回線は無情に切れてしまった。
まだ全然話して無いじゃない。
お母さんの事だから、すぐ充電するなんて事は無いだろうな。
ああ、もう!
暢気で天然なんだから、タチが悪い!!
『モエー、泣くな。』
『泣いてなんかいません!!』
獅子殿に逆ギレしてしまった。
反省。
目から汗




