獅子殿は彼女の傍にいたい
獅子殿は、モエーの傍から離れたくないんです!
『ライオネスくん、北の地区の魔物の討伐受けてくれるよね?』
『断る。』
『潔いほど即断だねぇ。
でも、行ってもらわないと困るんだけど?』
『他を当たってくれ。』
ギルドマスターのジローの要請を断るのは心苦しいが、今は街を離れたくない。
『ライオネスくん、北の魔物が溢れてここに来たらどうなる?
モエーは怖がるだろうねぇ?
怪我しちゃうかもよ?
心も傷ついて、二度とライオネスくんのいるこの世界に来てくれないかもよ?
もう、モエーと逢えなくなったら困るだろう?
危険は先に排除しておいた方が良いと、俺は思うんだけどね。』
ジローは、俺の弱点を的確についてくる。
『わかった、やろう。
北の地区だな。
サクッと殺ってくる。』
ニヤニヤ笑っているジローを尻目に即、出立する。
獣体で疾走し、数百体の魔物を倒す。
レベル的には大して強くないのがほとんどだったが、二体程厄介なのがいた。
夕方までに帰り着くつもりが、夜半になってしまいもう、モエーは眠ってしまっただろうかと気落ちしながら建物に入る。
『おかえり、ライオネスくん。
こんなに早く終結させるなんて、モエー効果は呆れる程だねぇ。』
『ジロー、まだ起きていたのか。』
『お疲れ様~♪
早く風呂で綺麗にしておいで。
今、モエーが台所でご飯作ってくれてるよ。
ライオネスくんの為にね!』
俺はダッシュで風呂に入り、清潔な衣に着替えて食堂に座った。
『ライオネスさん、お疲れ様でした。
良かったら食べて下さいね。』
モエーをこの胸に抱きたい想いを抑え、美味しい食事を堪能した。
俺の半身を脅かすモノは絶対に赦さない!!




