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お買い物
ギルドの建物の中をざっと案内してもらった後、町中の市場へ連れてってもらう。
調味料はあるけど、食材がないからね。
調理場のを融通してもらうのも限度があるだろうし、どんな物が売られているのかも見ておきたかったしね。
治郎おじさんが忙しかったので、獅子殿が付いて来てくれた。
凄そうな人なのに、私なんかのお守りしてもらって良いんだろうかと思うけど、ありがたく付いて来てもらう。
お金は治郎おじさんのを、しっかりと預かって来ましたけどね。
通貨の価値はおじさんが広めた様な物らしくて、日本の考え方を参考にしているので私には馴染みのある数え方だった。
てかおじさん、異世界で偉業成し遂げてるんじゃないの?
私、おじさんに気安すぎ?
『モエー、何も買わないのか?』
獅子殿が心配そうに顔を覗き込んでくる。
何か、近いんですけど。
顔が赤くなるじゃないですか!
『良く見てから買うんですよ。
時間掛かっても大丈夫ですか?』
『ああ。
俺は今日は予定がないから、モエーの良いように使ってくれ。』
『ありがとうございます。』
うーん、英雄様を顎で使うお馬鹿な一般人って位置付けですかね、私。
石ぶつけられそうな気もしますが、今は獅子殿頼りなので、目を瞑ってもらうとしましょうか。
お米のご飯が食べたいけど、お米あるかなあ?
テンプレでは家畜のエサ用だったりするけど、ここはどうかなあ?
『お米売ってますか?』
『いらっしゃい、米かい?
それならこっちだよ。』
店のおじさんに聞いたら、普通にありましたよ。
ちょっと重たいけど荷物持ちがいるので大丈夫だよね、きっと。
後は何買おうかなあ?




