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ライオネスさんが風呂に入っている間に逃げちゃおうかと考えたけど、絶対に迷子になる自信があったので止めた。
異世界で迷子って、死に直結しそうだよね!
治郎おじさん達総出で捜されちゃったりして、結局はライオネスさんの嗅覚便りで見つけられたりしそうだわ。
そしたら獅子殿に監禁されちゃって、二度と帰れなくなったり、異世界の地面さえも踏めなくなっちゃいそうで怖いわ!
まあ、全部私の妄想だけどさ。
でも、絶対病んデレになりそう!
早く治郎おじさん、来てくれないかな。
このままこの部屋で過ごしていたら、不味いと思うのよね。
外はもう暗くなっていて、この異世界に独りぼっちで取り残されたかの様な不安感に襲われる。
ヤバい、息の仕方って、どうだったっけ?
酸素、足りない。
異世界だから酸素薄いんじゃないの?!
酸素!酸素!酸素!!!
『おい、モエー、大丈夫か?
ほら、息吐いて。
吸うんじゃなくて吐くんだ!
フー、フー、フー、吐くんだってば!』
息、吐けない。
やり方判らない。
酸素がなくて苦しい!!!!!
『ああ、もう、クソッ!』
口が塞がれた。
過呼吸になりましたね。




