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フサフサの金髪、深い蒼の瞳、意地悪そうに弧を描いて笑った口元。
肌の色は意外と色白で、品のある黒っぽい服装で、私の顔を拭ってくれた手は人間と同じで。
獣人の名残は頭の上の方に付いている獣耳だけだった。
あ、違った。
獅子の尻尾がユラユラ揺れているのが見えた。
『そんなに睨むなよ。
あー、モエーだったか?
モンスター見たの初めてだったのか?』
『うん。』
ああ、又、嫌な汗が噴き出してきた。
生まれて初めて命の危険感じたもんな。
『ジローの世界の人間なのか?
そうか、そりゃあ、怖かったろうな。』
案外と柔らかい素材の服の胸に抱き寄せてくれ、背中を優しく叩いてくれる。
大きな胸は暖かくて、安心出来る香りがする。
ああ、強くて優しくて、暖かい。
心までポカポカしてきて、眠く、なって、、、、
まさかの寝落ち?




