表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/604

第088話 いきなりの遭遇?


 魅力的な提案。

 それはアルカレイドへの2泊3日の招待である。

 しかもその3日後に戻ったとしても、ちゅんと元の時間、つまり今日という時間軸のボクの身体へと送ってもらえるらしい。

 

「(最高じゃないか!)」


 因みに転送先は運命神モイラの作品に出てきていたあの主人公が居るという温泉のある村(オルリア村)のすぐ傍との事。

 それを聞いたおかげで、落ち込んでいた気分もすっかりと晴れ、ボクはその提案を受た。


「それではいってらっしゃい。楽しんできてくださいね」


 運命神モイラがそう言うと、突如視界が歪み始め、次の瞬間、視界の先に村が映る。

 初めて見る村ではあるが、そこに広がる光景はあのWEB小説を読んでいた時にイメージしていたものに近く、この村はほぼ間違いなくオルリア村だろう。


 この世界(アルカレイド)が存在しているというのは女神ラケシスから聞いていたので知ってはいたが、まさか来る事が出来るとは思っていなかったボクは、嬉しい気持ちを押さえながらも、第一歩を踏み出したのだが、その瞬間、背後に気配を感じた。


「動かないでください」


 振り向こうとした瞬間、首元にひんやりとしたものが押し当てられると同時に、そう警告する女性の声が聞こえ、ボクは「ひぃっ」と情けない声を漏らした。


「怪しい動きをしたら、分かりますね?」


「りょ、了解っす」


 背後から威圧の様なものを感じ、その恐怖に逆らう気なんて全く怒らない状態のボクは、ただそう答える事しか出来なかった。


 相手を刺激しないように意識しながらジッとしていると、背後に居た女性らしき人物は、空いていた左手でボクの腰や腕をパタパタと軽く叩き始めた。

 どうやらボディチェックされているらしい。


 流石に[心具]の存在には気付かれることは無いと思うけど、その発動条件になる収納の腕輪を取り上げられたら流石にマズい。

 だけど首元にあたるやたら高そうなナイフ(モノ)が怖くて左腕を隠す事も出来ない。

 因みに、現在ボクは尻尾を股に挟んでいる状態だ。


「腕輪が気になりますね」


「ッ!!」


 丁度気にしていた所を指摘され、内心ギクッ!!っとなる。

 だがあからさまな反応をするわけにもいかない。


 そう思っていると…

 

「まぁいいでしょう」


 そう言って背後にいた女性はボクの首元からソレを離し、ボクはホッとする。

  

「ゆっくりとこちらを向きなさい」


 警戒するかのような声、というよりも、明らかに警戒しているその口ぶりに従い、ボクはゆっくりと背後を振り返ると、そこにはピンク色の長いおさげの髪と、頭にピンク色の毛が生えたケモミミを持つ、イヌ科の女獣人が立っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ