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第084話 稼ぎ時だと喜んでたが…


 放たれた矢は見事にグリーンビートルの頭部に側面から突き刺さる。

 それが致命傷となったらしく、手前のグリーンビートルは絶命し、そのすぐ近くに居た2匹目のグリーンビートルは仲間が攻撃されたことに気付くなり、「キュィィ!」甲高い鳴き声を上げ始めた。


 ボクはすかさず二の矢を番え、鳴き声を上げるグリーンビートルに素早く狙いを定め、指を離す。

 放たれた矢は再び狙い通りに頭部へと突き刺さり、そのグリーンビートルの鳴き声はピタリと止む。


 が、すでに仲間の鳴き声を聞いた残りの3匹も、同時に鳴き始めてしまう。


 これ以上は[心具()]で戦うのは無理だと判断したボクは、すぐに[心具()]へと切り替える。

 [心具]の切り替えに慣れ始めて来たのか、今では3秒もあれば切り替えが可能だ。


 難なく[心具()]から[心具()]へと切り替え終えたその瞬間、警戒するかの様に鳴き続けていた3匹の声の内の一つ消えた。 

 グリーンビートルのその向こう側へと視線をやると、ルーリアの持つ剣がグリーンビートルの頭部へと突き刺さっていた。


「(グリーンビートルの1匹や2匹程度なら、ルーリアも余裕そうだな)」


 任せていた2匹の内の1匹を難なく倒したその様子を見て安心するなり、此方もさっさと片付けるか、と意気込み、ボクは成長した[心具()]を構え、3匹目へと向かい走り始めた。




「怪我はない?」


 成長した[心具()]がすごいのか、それともステータス差によるものなのか分からないが、アッサリと3匹目を倒し終えたボクはルーリアが最後の1匹を倒すのを見届けた後、そう言いながらルーリアの元へと歩み寄る。


「この程度の相手に、怪我なんてしないわ」


「確かにずいぶんと余裕がある感じだったね。けど、油断はしないようにね」


 軽い怪我程度ならまだしも、大怪我でもしたら多分ボクはパニックを起こす自信がある。


「分かってるわ。寧ろユウキ様こそ気を付けて下さいね」


 そんな、お互いを心配するような会話もそこそこに、ボクはグリーンビートルの死体を次々と収納の腕輪の中へと取り込んでいき、全て取り込み終えたところで早速次のグリーンビートルを探しに向かう。


 因みに今回の依頼の報酬だが、必要討伐数は設定されておらず、1匹につき銅貨5枚がもらえるという事になっている。

 魔物を相手にするにしては1匹1匹の報酬がちょっと少ないのだが、グリーンビートル程度なら簡単に倒せるし、何よりも討伐対象の数が増えてきているとの事。


 正直、その内容を見た時、ボクは、これは稼ぎ時ではないだろうか?と思えた。


 そんな依頼内容を見た時の事を思い出しながら次のグリーンビートルを探し続け、5分程経ったところで再びボク達はグリーンビートルを発見する事ができたのだが、その時のボク達二人は、目の前の光景にその表情を引きつらせる事となる。


 なんとそこには、ざっと30匹近くのグリーンビートルが、ひしめき合うように蠢いていた。

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