第069話 捜索中
ゴブリン調査の依頼を受ける事にしたボク達は、屋台で今日も串焼きを買い、街の外へとやって来ていた。
「ルーリアはどの方向に行くのが良いと思う?」
これと言って進む方角が決まっていない現状に、ボクは何となくルーリアにそう尋ねてみた。
「南側は昨日行動してたから省くとして…西側かな?」
「西側か。確か西側の森の向こうには切り立った崖があるだけで、森自体そう広くは無かったはずだよな。よし!じゃあさっさとそっち方面を終わらせて、そのまま北側に向かうようにしようか」
「そうね。それが良いと思うわ」
こうして行先の決まったボク達は、街を囲う壁沿いに歩き、西側の森へと向かい歩き始めた。
そうしてやって来た街の西側と思われるポイントで、ボク達は森の中へと入っていき、ゴブリンを探し始めるのだが、いくら探してもゴブリンの姿は見当たらない。
捜索で見つかるのはフォレストドック、もしくは全長70cm程の巨大な緑色の芋虫の魔物であるグリーンビートル位である。
因みにこのグリーンビートルと言う魔物は、鑑定してみた所、フォレストドックよりかは強く、ゴブリンよりは弱い。
なので一応ルーリアには一人で戦わせてみたのだが、やはりあっさりとグリーンビートルを倒していた。
その様子から、これならゴブリンも楽勝だろうとと思えた。
そんなこんなで調査を始めてから約4時間、西側の森ではこれ以上何も見つかりそうに無いと判断し、今度は街の北側へと移動を始める。
移動中、空を見れば太陽は真上に来ていた。
どうやら丁度昼時の様だ。
「(お腹も空き始めて来たし、買っておいた串焼きを食べるか)」
アイテムボックスの中から串焼きを2本取り出し、1本はルーリアに差し出す。
「ありがとう」
お礼を言いながら串焼きを受け取ったルーリアは、嬉しそうに串焼きにかぶりつく。
そんな美味しそうに食べるその姿を見ながら、ボクも串焼きにかぶりついた。
手に持っていた串焼きはすぐに食べ終え、ボクはアイテムボックスから更に2本の串焼きを取り出す。
当然一人1本では足りないだろうと、全部で4本買っておいたのだ。
そうしてボクとルーリアは2本目の串焼きも食べ終えた後、更に森の中を移動する。
因みに、移動中は串焼きを食べながらも、しっかりと周囲を警戒していたのだが、依然としてゴブリンの姿を見つける事は出来ていない。
普段なら既に5匹以上は見つけれているはずなのだが…
ホント、どうなってるんだ?
その後もゴブリンの捜索を続けながら歩き続け、ボク達は漸く街の北側へと辿り着くのであった。




