表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/604

第065話 見つからない


 暫く悩んだ結果、刃渡り60㎝程のシンプルな剣と蛇皮の胸当てと蛇皮のロングブーツを購入。


 どれもが結構な値段だった為、少し大きな出費になってしまったのだが、それでもそれに見合うだけの、いや、それ以上とも思える程の武具が手に入った。

 他にも良さそうだと思える品はいくつかあったのだが、そのどれもがアミルさんの言ってた通り、何らかの訳アリの品ばかりだった。


 忠告を聞いてなかったら、多分購入して後悔していた事だろう。


 心の中でアミルさんに感謝しつつも、ボク達は武具屋を後にし、街の外へと向かう。

 目的はルーリアがどのくらい戦えるのかを確認する事だ。


 街を出ると、周囲の警戒をしつつ南西方面の森の中へと進んでいく。 

 そして、森に入ってから少し経ったところで、前方にヤツの姿を見つけた。


「居た」


 そう小さく呟いたボクの視線の先では、1匹のフォレストドックが伏せて寛いでいる。


「ルーリア、あそこに居るフォレストドック、倒す自信はある?」


「うん。あれくらいなら楽勝だよ」


 そう言うとルーリアは足音も立てず、静かに茂みから茂みへと移りながら、着実にフォレストドックへと近づいて行く。

 その様子を後ろから見ていたボクの視界には、ブンブンと左右に振られるルーリアの尻尾をが映っていた。


「(あの尻尾の動きかたって、確か闘争心の現れだったっけ?)」


 ルーリアの尻尾の動きを観察しながらそんな事を思っていると、いつの間にかルーリアは、未だに寛いでいるフォレストドックの側面へと位置取っていた。

 そして次の瞬間、ルーリアは茂みから飛び出す。


 茂みから飛び出してきルーリアに驚いたフォレストドックは素早く立ち上がろうとするのだが、それよりも早く接近したルーリアは、一気に上段から剣を振り下ろした。

 その一撃により、フォレストドックの胴体はスッパリと真っ二つに切り裂かれ、あっけなくその命は尽きるのであった。


「フォレストドック程度じゃ話にもならないか。でもまぁ段階を踏んで、次はゴブリンで試してみよう」


「分かったわ」


 収納の腕輪から[古木の棍棒]を取り出し、魔法でフォレストドックの死体を焼却した後、ボク達は更に森の中を進んでいく。

 しかし、暫く歩き続けたが見つかるのはフォレストドックばかり。


 ついでとばかりに、ルーリアには真向からの1対1(タイマン)や、1対多数というパターンでも戦ってもらっていた。

 その結果、どうやら今のルーリアでは、3匹同時に相手をするのが限界の様だった。


 そんな事を試しながら探していた事もあり、街を出てからそれなりに時間も経過している。

 そろそろ見つけたいところなのだが、一向にゴブリンの姿は見つけられず、結局夕日が沈み始めて来たので続きは明日という事となり、ボク達は街へと向かう。


 その道中、魔物や害敵と一切出会う事も無く街まで戻ってこれたボク達は、何処にも寄る事も無く、真っ直ぐ宿へと向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ