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第006話 まずは色々試してみる

一部文字が抜けていたので訂正しました。


訂正した部分は後書きに!


 真上で太陽が輝く中、ボクは目が覚めると大きな岩の上に横たわっていた。

 視線の先には白い雲と青い空が広がっており、気温は少し肌寒い。


 まずは周囲の状況を見ようと上体を起こす。

 そうして見えた景色から、現在ボクはとても見晴らしの良い場所に居るという事がわかる。

 丁度ボクの正面、下方に建物よりも高い壁に囲われた大きな街を一望する事が出来ている。


 どうやらボクは今、山の頂、それも崖っぷちにある大岩の上に居るようだ。

 こうして今居る場所の確認出来たと思った瞬間、少し強めの風がボクの全身に吹きつけられる。


「寒っ!」

 

 山頂という事もあり、風は何物にも遮られる事もなく、そしてとても冷たい。

  

 何で女神様はこんな場所に転送するかな?

 人目につかない場所を選ぶにしても、こんな山頂にする必要はないと思うんだけど?


 そんな愚痴を脳内でこぼしながら、両手で自身の身体を抱きしめるようにて二の腕を擦っていると、尻尾に何かが当たる感触を覚える。


「ん?袋?」


 振り向くと、ソコには茶色の巾着袋が置かれていた。

 これはきっと女神様が持たせてくれたお金が入っているのだろうと思いながら持ち上げてみるのだが、ソレはとても軽く、どう考えても硬貨が入っているようには思えなかった。

 巾着袋の口を開くと、中には1通の手紙と白銀に輝く腕輪が一つ入っている。


 まずは手紙を見てみようと思い、手に取りその内容に目を通していく。


__________


ユウキさんへ


この巾着袋と一緒に入っていた腕輪についてご説明致します。

それは収納の腕輪と言い、その名の通り、物を収納する事が出来ます。

使い方は簡単!左右どちらでも良いので腕に装着し、オープンと念じれば収納された物のリストが開きますので、後はその中にある目当て物を取り出そうと念じるだけです。


収納の腕輪にお金を入れてありますので、後で試してみてください。


それと、時間が無くて先程お教えする事が出来なかった、魔法の使い方についてですが。

まずは体内に流れる魔力を感じる事を覚え、それを操れるようになれば、後は魔法の発動形態をイメージし、そこに魔力を込めればよいだけです。

最初は難しいと思われるかもしれませんが、慣れればあっと言う間に発動できるようになるはずです。


魔力の感じ方やイメージに関しては、今まで読んできた小説の事を参考にしながら、色々と試してみてください。

あちらの世界で、毎晩妄想しながら自分を慰めていたユウキさんなら、きっとすぐに使えるようになると思いますので、頑張ってください!


最後に一つ。

発動する魔法の効果はスキルレベルに依存しますので、スキルレベルが上がった後は、周囲に気を付けて試す事をオススメします。


__________


 なんで毎晩妄想しながらシてたのを知ってるんだよ!

 ボクのプライバシーはどこ行った!?


 ん?


 手紙の右下の隅っこに、[裏へ]という文字が目に入り、手紙を裏返してみる。


__________


 追伸


 きっとこの手紙を読んで、何故私がユウキさんの夜の妄想プレイの事を知っているのかと思われている事でしょう。


 簡単な事です。

 ユウキさんの魂から情報を得たからです。


 ですが安心してください。

 この事は誰にも言いませんから。(多分)


__________


 多分ってなんだよ!

 それに魂から情報って、もうボクのプライバシー何も残ってないって事!?


 その後暫く、ボクは過去の自分を振り返りながら人には言えないあんな事やこんな事を思い出しては羞恥を感じ続けていた。


 それから十数分経ち、もう気にしないという結論に行きついたボクは、考える事をやめて巾着袋の中から収納の腕輪を取り出し、左腕に装着する。

 この収納の腕輪は異世界系の物語では定番中の定番とも言える、アイテムボックスであり、このプレゼントは正直とても有難いモノだった。


 これは絶対に大事にしなければ!


 そんな事を思いながら、ボクは手紙に書いていた収納の腕輪の使い方を実践し始めた。


訂正内容

[イメージに関しては]→[魔力の感じ方やイメージに関しては]


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