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第561話 マルクはどちらにも味方する

________


ピッケラン


レベル 31


力   107

体力  92

魔力  13

精神  12

素早さ 111


スキル


土魔法 LV1

パワースイング


弱点:火


ソルジャーマウスから進化した個体。

ツルハシを愛用し、それによって繰り出される一撃は岩をも砕く。

そんな強さを得る代償に繁殖力が減少してしまっている。

________


 鑑定スキルで出たデカいソルジャーマウス改めピッケランのステータスとスキルを二人に伝えると、クロエが相手をしたいと言い出したので、無理をしない様にとだけ伝え、ボクとマルクは残っているソルジャーマウスの相手をする事となった。


「それじゃあマルク、左の2匹を頼んだ。ボクは右の奴らをやる」


「了解!」


 そう返事をするなり、マルクは片手に剣を握りながら頼んだ方のソルジャーマウスへと駆けて行き、ボクもそれに続いて右側にいる3匹へと向かう。

 魔法を使えばこんな奴らはサクッと終わらせれるのだが、流石に鉱山内では使えない。

 下手に地面や天井、はたまた壁に衝撃を与えて崩落でも起こしたら大変だ。


 ならば控えめな威力の魔法を使えばいいのでは?という風に考えるが、そんな魔法ではソルジャーマウスを倒せるか怪しい物なので、使うだけ魔力の無駄というものである。

 そんな理由の元、支援系の魔法以外は使用せず武器を使って戦っている。


 まぁそもそもの話、ソルジャーマウスの2匹や3匹程度なら武器だろうが魔法だろうがあっという間に倒すことが出来る。

 ボクとマルクはアッサリと目の前のソルジャーマウス達を倒し終え、他に接近してくる気配がないかを警戒をしつつクロエの戦いっぷりを観戦し始めた。




 それから約10分後、クロエはピッケランの群れを倒し終えた。


「腕大丈夫か?」


 途中、ピッケランのツルハシがクロエの腕を掠めて怪我をしてしまったが、助けは必要ないと言われ、最後まで見届けるしかなかったのだが、倒し終えたのでその時の怪我の具合を聞いてみたのだが…


「問題ないっすよ。これくらい舐めときゃ治るっす」


 と、笑いながらそう答えた。


 しかし、ボクはその意見を認めるつもりは無く、こちらもニコリと笑みを浮かべながら「それはダメだ」と、怪我をしている方の手首を掴み治癒魔法を掛けた。


「これくらいの事で魔力使ってたらもったいないっすよ。ねぇマルク?」


 そんな言葉とは裏腹に、ちょっと嬉しそうな表情を浮かべながらもマルクに同意を求めるが、マルクはクロエに味方しなかった。


「ん~、オレがユウキさんの立場だったら、同じ様にすると思うな」


「ほら、マルクもこう言ってるんだから、あまり無理な事はしないように!」


 マルクが此方の味方に付いたのを良い事に、クロエに注意を促すと何故かクロエとマルクの二人がボクに胡乱な目を向けられ、次の瞬間クロエが「人の事を言えないと思うっすけどね」と口にする。

 そんなクロエの意見に、マルクもそれについては同意とばかりに頷いていた。

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