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第522話 特訓決定してしまった

すみません。

ちょっとリアルがバタバタしているので、いつも以上に文字数がすくなくなってます。



 全員が起床し、朝食を食べ終えたところでボクはナツキと二人で裏庭へとやってきていた。

 というのも、守る人が増えるのならばそれ相応の強さを身に着けた方が良いという事で、ボクの剣術の稽古をつけてくれるそうだ。


 そんなわけで稽古は始まる。

 稽古内容はナツキに攻撃されない様にしながら、その武器を破壊する事である。


 只の鋼の剣を正眼に構えたボクは、細い木の枝(・・・・・)を構えるナツキに切りかかる。

 正直バカにしてるのかと思えるほどであるが、多分ボクの攻撃があの枝に当たることは無いと思っているのだろう。


 そう思いながら全力で切りかかるのだが…何故かボクの剣は全てナツキの持つ木の枝で防がれるのだ。

 しかも何故か防ぐたびにキン!キン!と金属音を鳴らしながら…


「って、なんでそんな細い枝で防げるの!?っていうかなんでそんな音がなるのさ!?」


「ん?これか?これは枝に魔力を纏わせてるだけだぞ?それよりそんな腕じゃいつまで経ってもコレを切る事なんて出来ないぞ?ほらもっと腰を入れて切りかかってこい!」


 と言われても、現状ナツキの魔力(アレ)を纏った状態を突破できる気がしない。

 多分力任せにやったら、先にこっちの剣が折られる気がする。


「仕方ない、ならこっちから!」


「っ!?」


 そう言い切るのとほぼ同時に、ナツキがその場から姿を消し、次の瞬間には腹部に強烈な一撃が撃ち込まれた。


「グハッ!」


 あまりの衝撃と痛さに、手にしていた剣を落とし両手で腹部を押さえながら座り込んだボク。

 かなりシャレにならない痛さだ。


 すぐさま回復魔法を掛けて癒し、何とか落ち着きを取り戻す事が出来た。

 体を起こすと、ナツキは細い木の枝を自分の肩を叩くかのようにトントンとさせながら溜息を吐く。


「せめてアレくらいには反応して欲しかったな」


「いや、あんなの反応出来る人はこの世界には居ないって」


 無茶な事を言うなと思いながら言葉を返すと、ナツキは木の枝をこちらに…いや、更に後ろの方へと向けた。


「居るだろそこに」


 「え?」と言葉を零しながら振り向くと、そこにはロゼの姿があった。

 いつからそこに居たのだろうか?


『今のスピード位であれば可能だな』


 ナツキの言葉にロゼはそう答える。

 つまり、ロゼはあの攻撃が来るよりも前からあの場所に居たようだ。

 そして避ける自信もあるらしい。


「という事で、時間が出来次第アレ位は避けれるように特訓決定な?」


 ニコリと笑いながら、そんな宣言をするナツキだった。  


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