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第004話 チュートリアル的な話~始まり~

今回は短いです。

ごめんなさい!


「さて、それでは次にルヴィアートに行くにあたり、必要最低限の事をお教えしておきますね。まず最初に…」


 そう言って、女神様によるルヴィアートで必要となる、最低限の知識を得る為のお話が始まる。


 まず最初はお金の話。

 ルヴィアートで使われている貨幣は、全部で7種類もあるらしく、それらの価値は次の通りとなる。


 1鉄貨=1ルース

 1銅貨=10ルース

 1銀貨=100ルース

 1銀板=1000ルース

 1金貨=1万ルース

 1金板=10万ルース

 1白金貨=100万ルース


 種類が多くて少し面倒だと思えたのだが、よく考えてみたら日本で流通する貨幣は全部で10種類もある。

 あまり見かける事のない2000円札を除いたとしても9種類だ。


 つまりルヴィアートの貨幣は日本の貨幣に比べたらまだ少ない方なのだ。

 そう考えると、7種類の貨幣位すぐに覚えることは出来そうだ。


 そんな貨幣の話があった後、女神さまはルヴィアートに転送する際に、最初の資金として10金貨を持たせてくれると約束してくれた。

 これだけあれば、駆け出し冒険者の防具一式(・・・・)と必要アイテムを買う事が出来、更には無駄遣いをしない事を前提として、1月は生活が出来るレベルらしい。

 とても有難いのだが、一つ気になる部分がある。

 

「あの、何故防具一式なんです?武器が無いと冒険者として戦う事が出来ないと思うのですが」


「それはですね、ユウキさんにはユニークスキル[心具]を与える予定だからです」


 [心具]?何それ?


 女神様の答えは、ボクに更なる疑問を与えてくる。

 そんなボクの思考を読んだのか、女神様は[心具]について説明を始めてくれた。

 

「ユニークスキル[心具]とは、ユウキさんの魂の一部を武器として具現化させるものであり、[心具]は特定の条件を満たす事で様々な武器へと成長させる事が出来るものです」


「魂の一部を武器として具現化するスキル?それって危険が付き纏うんじゃ!?例えばその武器が折れたり折られたりしようものなら、それ相応のダメージを魂に受けるとかありそうなんですけど」


「それに関しては大丈夫です。[心具]となる魂の一部は、既にユウキさんの魂から分離しているモノを使いますから、折れたところでユウキさんの命に影響が出る事はありません」


 ……ん?既にボクの魂から分離している?


「あの、女神様?既にボクの魂から分離しているってどういう事です?」


 女神様に向かいそう質問を投げかけると、女神様はゆっくりとボクから視線を逸らす。

 そして2秒程の沈黙の後、視線を逸らした状態で口を開いた。


「ユウキさんの魂をここに召喚した際に、ほんの一欠けらだけ、魂の一部が分離してしまっていたのです。もしあれ以上のサイズが欠けてしまっていた場合、その、生命を維持させる事が出来なくなるところでした」


 マジデスカ…

 ボク自身がしらない所で、密かに死にかけていたなんて。

 怖っ!


「欠け落ちた魂が生命を維持させる為に必要となる許容範囲内で良かったです。(おかげで魂を強化する事で正常レベルに戻す事が出来ました)」


 何やら大事そうな事を小声で呟く女神様だったが、その内容は聴力のアップしたボクの耳にしっかりと聞こえていた。


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