第038話 ゴブリン相手なら、もう平気
1匹目のゴブリンを倒し終えてから10分程歩き、2匹目のゴブリンを発見。
また弓で戦おうとはせず、[心具]を弓から剣へと変え、勝負を挑む。
まだそれほど多くの数と戦ったわけでは無いのだが、今まで見て来たゴブリンは突撃ばかりしてきていた。
この事から予想するに、きっとそれがゴブリンの基本的な攻撃パターンなのだろう。
そんな訳で、ゴブリンの突撃に備えながら剣を構えていると、予想した通り全力でまっすぐ突っ込んできた。
もう少し策を練ったりはしないのだろうか?
といっても、されたら困る訳なのだが…
突撃してくるゴブリンの攻撃をサイドステップする事で回避し、隙だらけの背中を剣で切りつけるのだが、その攻撃はゴブリンの命を刈り取れる程では無かったらしく、こちらへと振り返り、歯をむき出しにしながら奇声を上げ始めた。
多分、威嚇のつもりなのだろう。
そんな手負いのゴブリンは、再びボクに向けて突撃してこようとするのだが、その動きは先ほどよりも鈍く、今度は真正面からゴブリンの攻撃を剣で受け止め、そのままはじき返す事でゴブリンの正面は隙だらけとなり、そこへトドメとばかりに頭上から剣を振り下ろした。
綺麗に決まったその一撃によりゴブリンは絶命し、ボクは死体を収納の腕輪へと仕舞い込む。
「よし、これであと3匹!これなら昼過ぎには終わりそうだな」
そう言ってボクは再び森の中を彷徨い始めた。
それから約2時間後、ゴブリン5体の討伐を無事に終えたボクは街の付近まで戻り、休憩を挟みながらも陽が暮れるまで弓の練習をし続けた。
これにより、10m程の距離での命中率は7割に届くレベルになれたが、まだまだ練習は必要のようだ。
せめて確実に当てれるようにならねば!
陽が沈み始めた頃、ギルドへと戻って来たボクは、アミルさんにゴブリン討伐の報告を済ませた。
「はい、討伐完了の確認できました。こちらが報酬になりますのでご確認ください」
そう言って差し出されたのはトレイに乗せられた1枚の銀板、つまり1000ルースである。
ちゃんと依頼書に書かれていた通りだ。
報酬を受け取り、財布代わりでもある収納の腕輪へと入れた後、アミルさんにお礼を言ってからギルドを後にした。
そして宿に戻り、風呂に入って疲れた体を癒した後、夕食を食べて部屋でゴロゴロしているうちに、ボクはいつの間にか眠りについていた。
翌朝、今回はギルドで依頼を受けず、予定していた解体作業とフォレストドックの死体処理をすべく、以前森の中でヘーデルとミデールの双子と出会った開けた場所へとやって来た。
「さて、何から手を付けるべきか…」
収納の腕輪から取り出した死体の山を見ながらそう呟く。
正直、すごく面倒なのでやりたくないと思っている。
「けどまぁ、[心具]の進化の為にオークの魔石は必要だし、ゴブリンの魔石やオークの肉は売れるからやらないとな」
そう言って一度溜息を吐いた後、よし!と気合を入れなおし、まずは死体の山からフォレストドックを分ける作業から始める事にした。




