第328話 それ以上は言わせられない
最後の部分、文章が変になっていたので訂正しました。
(あまり変わっていませんが)
本来、ナツキ達の居る世界に居るはずの女神の姿に驚くボク達(解体作業員とクミを除く)とは裏腹に、ルナはまるで近所にでも来たかのような気軽な声が話しかけてきた。
「こんにちは、偶には自分自身で確認しようと思って来ちゃいました」
「こ、こんにちは。えっと、先程から感じていた視線ってルナ様だったんですか?というか、確認って何を?」
現状に惑いながらも質問してみるが、ルナはボク達の事を陰ながら見ていた事については「あらら、ばれちゃってましたか」と認めたのだが「何を確認しに来たのかはな・い・しょ」と口元に人差し指を添えながら答えた。
詳しく教えてもらえないのなら無駄に詮索しない方がいいだろうと思い、ボクは話題を変える、
「この後は如何するつもりなんです?ボク達は街に戻りますが」
「私もご一緒させていただいても良いでしょうか?」
別に拒む理由等ないボクは「もちろんかまいませんよ」と答えると、片づけを終えてこちらを見ていた解体作業員達に町へ戻る事を伝え、再び森の中を歩き始めるのだった。
街の入り口に到着すると、門兵に全員分の通行料を支払い中へと通してもらった。
それから訳30分後、我が家の裏庭へと戻ってきたところでローに今日捌いた肉の1部を渡し、残りはボクが預かる事となった。
はじめは預かるという話をした時にローがそれでも腐るのだから、持って帰って無理をしてでも食えるだけ食うと言っていたのだが、そんな事をしても胃に悪いだけだと言い、ボクは収納の腕輪に入れておけば肉は腐る事がないと教えた。
ロー達もそれを聞いて安心し、必要だと思う分を皆で運びながらスラム街へと帰っていった。
「さて、ルナ様も夜ご飯を一緒に食べていきますか?」
「ありがとうございます。お言葉に甘えてご一緒させてもらいますね」
「はい。という事でルーリア、頼むよ」
「分かったわ。クミ様、少し手伝ってもらえないかしら?」
そう言いながら玄関の方へと歩いていくルーリアに、クミは「はいはーい」と答えながら後を追い、マルクも「オレも手伝う」と後を追いかけた。
「ボク達も行きましょうか」
「そうですね。と言いたいですがその前に一つお聞きしてもいいでしょうか?」
聞きたい事?と疑問に思いながら振り返ると、ルナは真剣な表情でこちらを見ていた。
その表情から、ボクは森で聞いたあの言葉が頭に浮かんだ。
「自分自身で確認しに来たと言っていた事についてでしょうか?」
ルナはコクリと頷く。
一体何を聞かれるのだろうか?
「ユウキさん、貴方は結構な頻度でルーリアさんやクロエさんとセック「ちょっとまった!」…どうかしましたか?」
危険な単語がルナの口から発せられそうになった瞬間、それを慌てて止めるボク。
何故言葉を遮られたのか分かっていない様子のルナは、不思議そうな表情を浮かべているが、すぐに何かを理解した様子の表情へと変わった。
「失礼しました。私達にとっては、男女における営みを恥ずべき行為だとは思っていません。ソレはあくまでも新たな生命が生まれる過程、もしくは、男女間でお互いの愛を育む行為程度の認識しか持っておらず、その言葉を口にする事に何ら抵抗を感じたりしなかったので、つい…」
そう言って苦笑いを浮かべるルナ。
そしてすぐにその表情は元の真剣なものへと戻る。
「さて、それでは話を戻させてもらいますね」
最後の部分だけ訂正しました。




