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第033話 初の遭遇


 アミルさんとの食事をした翌日、ボクは再びフォレストドックの討伐依頼を受けた後、街の西側にある森へとやって来ていた。

 本来ならば、今日は収納の腕輪の中にあるフォレストドックの死体の火葬と、オークの解体をする予定だったのだが、宿を出たところで、空に黒い雲が見えていた事もあり、急遽予定を変更し、火葬せず、収納の腕輪に入れていけば時間を大幅に短縮できる、フォレストドックの討伐依頼を受けてきたのだ。


 因みにこの予定変更について考えた時、昨日の討伐も死体を集めようとせず、収納の腕輪に入れておけばよかったと気付いたが、それはもう今更の事なので、その件については忘れる事にした。


 森の中を歩き初めて約10分程経った頃、緑の匂いの中に、微かな雨の匂いが交じり始めた。

 これは近い内に降るかも?


 そんな事を思いながらも、ボクは更に歩き続け、漸く1匹目のフォレストドックを発見する。


 まだ生き物を斬りつける事に関して慣れたわけでは無いのだが、もうこいつ相手に負ける気はしない。

 ボクは[心具]で剣を作り出し、一気に詰め寄って斬りかかる事でアッサリと倒せた。


 この調子でサクッと討伐を終わらせてしまおうと、フォレストドックの死体を収納の腕輪へと取り込み、次の討伐対象を探し始めた。


 それから2時間程過ぎた頃、5匹目を討伐し終え、ホッと一息ついた瞬間、右手前方の茂みから一匹の魔物が飛び出してきた。


 そいつの身長が130㎝程しかなく、肌は緑色をしている。

 腰には布を巻き付けており、手には慎重の半分ほどの長さのやや細めの棒を持っている。


 その特徴的な見た目から、異世界の定番とも言えるあの魔物ではないだろうか?という予想をしつつ鑑定スキルを発動させた。


________


ゴブリン


レベル3


力   11

体力  13

魔力  6

精神  6

素早さ 10


________


 ビンゴだ。

 

「グギギ!グギャァガガ!!」


 ゴブリンはまるでこちらを威嚇するかのように、ギザギザの歯を見せながら奇声の様な声を上げると、突如手に持った棒を振り上げ、こちらへと向かって来た。


「(フォレストドックよりかは動きが速いな。けど…)」

 

 勢いよく向かって来たゴブリンはボクの少し手前で飛び上がったかと思うと、そのままボクに向け手に持った棒を振り下ろしてくるが、それを右半身を後ろに引くようにして避けると、そのまま右手に持った[心具]の剣を、下から掬い上げるようにして斬り上げた。


 これにより、頭部を深く切り付けられたゴブリンは地に倒れ、ほんの数秒程ピクピクと痙攣し、やがて動きが完全に止まった。

 そして同時に、ボクの全身が一瞬だけ光ったのである。


「今のは?」


 突然起こった不思議な現象に驚いていると、顔にポツリと雫が落ちてきた。

 それにつられ空を見上げると、再びポツリと雫が当たり、その感覚は徐々に早くなってくる。


「げっ!雨降りだしちゃったか、急いで帰らないと!」

 

 謎の現象については後で考える事にし、動かなくなったゴブリンの死体を収納の腕輪に取り込み、ボクは街に向けて走り始めた。

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