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第284話 帰ろうクラドへ

 

 全ての料理を食べ終え、宿へと戻って来たボク達はそれぞれの部屋へと戻り体を休めていた。


 もうこれ以上は何も食べれないし、何も飲みたくない。

 そんな事を思いながらも、ボクはベットに腰かけながらお腹を擦っていた。


 同じ部屋に居るルーリアも限界ギリギリまで食べていたらしく、ボクと同じベットに腰かけながらお腹を擦っている。

 そんなボクとルーリアに対し、クロエは全然苦しそうな様子は見受けられない。


 早々に限界を迎えたボク達とは違い、運ばれてきていた料理の3分の1を食べていたはずなのに、何故平気なのだろうか?

 よく食べるのは知っていたのだが、今日の大食いっぷりには改めて驚かされた。


「私、明日のお昼まで何もいらないわ…」


「だね。ボクも明日の朝ご飯はいらないって思えるよ」


「そんなになるまで無理して食べる必要なかったんじゃないっすか?」


 呆れた表情をボク達に向けながらそう口にするクロエ。

 確かにその通りではあるのだろうが、出てきた料理は妙に美味しく、限界を迎えるまで手を止めることが出来なかったのだ。


「あれ本当に何のお肉だったの?もう手を止めなきゃって思っても、意思よりも本能ってレベルで手が出てしまってた気がするわ」


「あの食べ応えだと…多分ワイバーンのお肉だと思うっすよ?」


 クロエからの答えを聞き、ボクは今後ワイバーンを見つけたら必ずその肉を確保しようと心に決めるのだった。

 その夜、お腹が落ち着くまで体を休めたボク達は、まぁ…する事を致した後、眠りに就くのだった。


 翌朝、目を覚ましたボク達はクミ達と合流して朝食を摂り、冒険者ギルドへと赴く。

 と言うのも、今日はこれから王都を出発し、クラドへと戻るのでその挨拶をする為だとか。


 ギルドにつくと、アミルは受付でアランへの面会を申し入れる。

 それから数分後……


「そうですか、出来る事なら皆さんにはもっと王都に居てもらいたかったのですがねぇ」


「その内また王都には来ますよ」


 残念そうに言うアランに対し、ボクはそう口にする。

 まだまだ王都には知らない場所があるので、その内また来たいとは思っているので、決してこれは社交辞令で言っているわけでは無い。


 アランはボクのそんな返事を聞いてホッとしたのか、その表情は明るくなる。 


「ええ。是非その時はこちらにも足をお運びください」


「はい。ではそろそろ行きますね」


 こうしてボク達はアランに別れを告げてギルドを後にし、その足で王都からクラドを目指して出発する。

 その道中、時に魔物の襲撃を受けながらも凡そ順調に進んでいき、旅の中盤辺りまで来た2日めの夜、ボク達は前回の様に囲いを作り野営をしていた。


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