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第028話 目標レベルにしようかと

最後の部分訂正しました。

(放置しっぱなしになっちゃってた)


 此方に駆けてくる双子が両サイドを通り過ぎた後はあっと言う間の出来事だった。

 すれ違ったかと思えた瞬間振り向くと、双子はたったの一撃で2匹のオークを仕留めたのだ。

 

 そんな光景に、ボクはただ息を整えながら「すごい」と小さく口にする事しか出来なかった。


 二人のレベルはいくつなのだろうか?

 あの15レベル程のオークを瞬殺する位だから、きっと20以上はありそうだが…


 双子がそれぞれの武器に付いた血を振り払い、武器を収めている様子を見ながらそんな風に思っていると、白い鎧のミデールがボクの視線に気付き「怪我は無いか?」と聞いてきた。


「だ、大丈夫です!助けてくれて、ありがとう、ございました」


 つい先程まで走り続けていた為、未だに息が整っていないボクは、荒い呼吸のまま頭を下げ、礼を言う。


「いいって事よ。な、ミデール兄さん」


「ああ。それに、俺達の受けてる依頼がこいつらの討伐でな、後2匹が中々見つけれれず丁度困ってたところだったんだ。けど、こうして2匹連れて来てくれたお陰で、俺達の依頼も達成する事が出来た。だから気にするな」


 ヘーデルの問いかけに、ミデールはそう言って親指を立て、ボクに向けて笑顔でサムズアップする。

 今までは遠巻きにみてたが、こうして近くで見ると結構さわやか系のイケメンであり、その仕草がよく似合っている。


 それにあの強さ…きっとこの双子、モテるんだろうな。


「そういやおまえさん、あまり見ない顔だが最近冒険者にでもなったのか?」


 息を整えつつ、変な事を考えていると、ヘーデルがボクの事を聞いてきた。

 そういえば、ボクはこの二人の事を知っているが、二人はボクの事を知らないんだった。


「はい。つい最近冒険者として登録したばかりの、ユウキです」


「なるほど、新人冒険者だったのか。おっと、俺の名前はミデール。冒険者ランクはCだ、よろしくな。で、こっちが…」


「弟のヘーデルだ。同じくランクはC。見て分かる通り、俺達は双子だ。よろしくな」


 そう言って今度は、二人揃ってのサムズアップをし、爽やかスマイルになる。


「こ、こちらこそよろしくお願いします」


 それは二人にとって自己紹介するときのポーズなのか?という疑問を浮かべつつ二人の顔を見ていると、ある事に気付いた。

 それは、兄のミデールの口元には小さなホクロがあるという事だ。


 どうやらあのホクロが二人を見分ける目印になりそうだ。

 まぁ、今後も関わるかどうかは分からないけどね…

  

 さて、そんな事よりも今は気になる事を二人に聞いてみるとしよう。

 

「あの、もしよろしければお二人のレベルを教えていただけませんか?今後の目標にさせていただきたいのですが」


 あのオークをあっさりと倒した二人のレベルを知りたいというのもあったのだが、今はそれよりもランクCになるにはどのくらいのレベルが必要なのか知っておきたいと思ったボクは、それっぽい理由を付け、訪ねてみた。

 

「22だな」


 ボクの質問に兄のミデールがあっさりと答えた。

 そしてミデールに続き、ヘーデルも「同じく22」と答える。


「なるほど。教えていただき、ありがとうございます。」


「おう!がんばって強くなれよ」


「はい!」


 応援してくれたヘーデルに対し、ボクが力強く返事をした瞬間、ミデールが突然「あ!」と何かを思い出したかのように声を上げる。


「ヘーデル!そろそろ帰らないとまずいんじゃないのか?」


 その言葉に、ギルドでもそんな会話をしていた事を思い出す。


「ホントだ!じゃあユウキ、俺達はもう街に帰るが、無茶だけはしないようにな!それから、そのオークの死体はやるよ!駆け出し冒険者なユウキへの餞別だ」 


 確かオークの肉の納品依頼がギルドのボードにあったのを見た覚えがある。

 報酬金額は覚えていないが、それでも駆け出しのボクにとっては十分にありがたい額にはなるはずだ。


 問題は、解体のやり方なんてわからないという事だ。


 まぁ、そんな事は兎も角、ちゃんとお礼は言わないと!


「ありがとうございます!」


 ボクの声に対し、双子は揃って「頑張れよ。じゃあな」と言い、森の中へと走って行った。


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