第027話 助けを求めて
誤字があれば報告をお願いします!
何度も書いたり消したりしてたので、ちょっと怪しいのです。
一応チェックはしたのですが…
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オーク
レベル16
力 39
体力 46
魔力 1
精神 18
素早さ 16
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表示された鑑定結果に、ボクは驚いた。
魔力、精神、素早さの3つはボクよりも下、もしくは同じだったのだが、力と体力が3倍もあったのだ。
戦った事のあるフォレストドックとボクのステータスの差から予想するに、この3倍という数値の差はかなりやばいレベルだと思われる。
この場はやはり全力で逃げるべきだろうか?
そう思いながらも、とりあえずもう一匹の方も鑑定してみる。
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オーク
レベル15
力 37
体力 43
魔力 1
精神 17
素早さ 15
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うん、こっもこっちで先の奴より1レベル低いだけで、全然勝てる気はしない。
もうこれは逃げるしかない気がするのだが、ただ問題としては奴らの素早さがボクと同じ、もしく1多いという事だ。
「(けど、素早さ1の差なら何とかなるかもしれないな)」
そんなプラス思考と同時に、ボクはその場から全力で逃げ始めた。
逃げる最中、背後から聞こるオークの鳴き声は決して離れる事は無く、同じ距離間を保ちながら追いかけてきている。
本来なら、素早さの数値が1違っていれば既に追いつかれてしまっている所なのだが、今走っているのは森の中であり、障害物を避けながらという事もあり、何とか距離が縮まる事は無かっただけであり、そんな事実をボクは知る由もない。
それから暫く走り続け、体力の減って来たボクの逃げるスピードは徐々に落ち始めた。
未だ追いかけてくるオーク達との距離は徐々に縮まり始めた。
「(どうしようどうしようどうしよう!!このままじゃ逃げきれない!追いつかれる!)」
そんな風に思っていたその時、前方から聞き覚えのある声が聞こえて来た。
「この声は!」
聞き覚えのあるこの声は、きっとあの二人だろう。
そしてあの二人は、今朝冒険者ギルドでオークの討伐を受けると言っていた覚えがあった。
だったらきっと助けてもらえる!そう思ったボクは、助けを求める為、必死に声の聞こえきた方へ走る。
どうやら、声の主達が居るのは、少し先に見える開けた場所のようだ。
チラリと背後を見てみると、追いかけて来ているオーク達との距離は4メートルも無さそうだった。
走りすぎて心臓が痛くなってきたが、目指す場所はもうすぐそこ。
最後の気力を振り絞り、何とか開けた場所へと飛び出したボクは、そこで予想していた双子の男達を見つけ、掠れた声で助けを求めた。
「た、助けてください!」
助けを求める声に反応し、白い鎧を身に着け、ロングソードと5角形の鉄の盾を持ったミデールと、黒い鎧を身に着け、両手持ち用の剣を肩に乗せたヘーデルが振り向く。
二人はボクの背後から現れた2匹のオークを見るなり、すぐさま武器を構え、こちらに向かって走り始めた。
どうやら思った通り、双子の男達はボクを助けてもらえるようだ。




