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第266話 実績があるので


 遠くに見える緑の悪魔、もといカマキリにしか見えないその魔物の巨大さに、どう戦うべきだろうかと考え始めるが、まずは相手に情報を知るべきだと思い鑑定スキルを発動させた。

________


ジャイアントシックル


レベル33


力   185(370)

体力  136(272)

魔力  12(24)

精神  15(30)

素早さ 53(106)


弱体化しており、そのステータスは半減中。

________


「なんで弱体化してるのか分からないけど、そのおかげで十分に勝てそうなレベルだな。まぁ、それでも油断は出来ないって感じだけど」


 眼前に表示されたステータスに対し、そんな感想を口にしながらも、後でギルドに売る為にとその情報をメモしていると、その内容が気になったようすのルーリアとマルクは、書かれたメモを覗き込んでいた。

 

「ステータスだけ見れば勝てない事もなさそうだけど…あの巨体が相手だとちょっと厳しいかもしれないわね」


 右側から覗き込んでいたルーリアの意見に、ボクの視線はメモからジャイアントシックルへと向かう。


「だな。何かいい方法は…」


 そう言いかけたその時、ふとジャイアントシックルの手前にある巨大な岩に目が留まる。

 これまでに何度かアレを利用した戦いをしており、そこには確かな実績もある。


「(今回も利用する価値は十分にあるな)」


 いくら体の大きな魔物であろうとも、頭さえ潰してしまえば生きてはいられないはずなので、今回は確実にあの頭を巻き込みたい。

 …まぁ、使う岩がジャイアントシックルよりも少し小さい程度なので、失敗する可能性は低いだろうけど。


「(ただ、この案には問題が2つはあるな…)」


 まず一つ目に、あのサイズの岩を収納の腕輪に入れる事が出来るのか?という事だ。

 未だに収納上限については分かっていないのだ。

 もしあのサイズの物も収納できたなら、今後の為にもう少し小さな岩を腕輪の中に保存しておくのはありかもしれない。

 

 そして二つ目は、如何にしてその巨大な岩を奴の頭上から落とすのかだ。


 どうやって戦うのか、そしてそれを如何にして実行するかをルーリアとマルクの二人に話してみると、一緒に考えてくれた二人から帰って来た答えはすごくシンプルなものだった。


 その内容とは、ルーリアが囮役をしてボクがジャイアントシックルの体を登っていくというもの。

 因みにマルクだが、彼には危険すぎて囮役をさせられないので、この場で待機だ。


 作戦と言えるのかどうか分からない程薄っぺらい内容の作戦が決まり、ボクとルーリアは早速行動に映った。

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