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第019話 思いつきこそ、新たなる可能性の元




 予定よりもしょぼい成果とはいえ、ついに初の魔法を使う事が出来た。

 魔法の発動に伴い、身体から魔力の抜けるその感覚と、濡れた地面を見ながら、少し感動に浸ったに後、ボクは再度魔法を使う事にした。

 もちろん使うのは先ほどと同じ水の魔法だ。


 先程の発動させるまでの感覚を覚えてるうちに、練習をしておくべきと考えたからだ。


 手順を最初から踏みながらも始めた2度目の発動は、最初より、多少スムーズに出来たのだが、やはり出る水の量は、蛇口をほんのすこーしだけ捻った水道から出るような、チョロチョロといったレベルである。

 一体なぜイメージしている量の水が出ないのだろうか?

 そんな疑問を残したまま、三度魔法の手順を踏んでいき、またもやチョロチョロと指先から水を出したところで、急に頭痛に見舞われた。


 もしかして、魔力を使いすぎたという事なのだろうか?

 そうだとすると、早々に自分のレベルを上げて魔力量を増やしたいところだ。

 でなければ、今の状態じゃ全然使い物にならない!


 折角魔法が使えるようになったのに、この、まったく使い物にならないという状況を打破するため、明日は低ランク向けの討伐クエストを受けつつ、自分の強化をしようと決めた。


 その後、頭痛を我慢しながら暫く休んでいると、多少だが痛みが和らぎ始め、引き続き切り株に腰かけた状態でボーっとしているうちに、暖かな日差しに意識はウトウトとし始め、ボクは地面へと座りなおし、今まで腰かけていた切り株をせもたれにし、少し仮眠を取る事にした。



 アレからどれくらい眠っていたのだろうか?

 突然何かの倒れる音にハッと目覚め周囲を見渡すと、そこには洗濯物を掛ける為の紐を結ぶ、直15㎝程の柱が倒れており、その傍には洗濯物を手に持つミラノさんが立っていた。


「大丈夫ですか?」


 そう声を掛けながら、立ち上がって服に着いた土を払ったボクはミラノさんの元へと近づいていく。


「あら、起こしちゃった?ごめんなさいね」


 すまなさそう表情で謝るミラノさんに、気にしないでくださいと答えながら、ボクは地面に落ちてしまった洗濯物を拾い始め、それを見たミラノさんも慌てて拾い始めた。

 地面にはシーツやタオルが沢山落ちてしまっていたのだが、二人掛かりで拾い集める事ですぐに全てを拾い終える事が出来た。


「手伝ってもらって助かったわ。ありがとね」


「いえいえ」


 礼を言うミラノさんに拾い集めたタオルやシーツを渡した後、ボクは未だに倒れたままの柱の下へと向かい、拾い上げる。

 柱の傍の地面には、丁度ソレが刺さっていたであろう穴が開いており、そこへと突き刺し直しておく。


「これであってますかね?」


 間違いないとは思うが、一応訪ねてみた所「合っているよ」という返事が返って来た。

 これで正解だった事が確認出来ると、念の為、もう一度柱をグッと押し込み、更に柱の根本を踏み固めておく。


 これでよし!と思った時、ボクはふとある事を思いついた。


 それは、地属性の魔法を使う事で、この柱が倒れないようにする事が出来るのではないか?という事である。

 もっと正確に言うならば、地面に突き刺さった柱の根元を、岩のように固める事が出来たりしないか?というものだ。


「あの、ミラノさん、ちょっと魔法で試したい事があるんですけど、やってみてもいいですか?あ!因みに魔法の対象はこちらの支えようの柱ではなく、地面の方です」


「魔法を、かい?」


「はい」


 ボクに向けて不思議そうな表情を向けるミラノさんだったが、すぐにOKがもらえ、ボクはさっそく思いついていた事を試す事にした。


モンスターハンターワールドが発売し、ついつい熱中してしまい、投稿が遅れてしまいました。

ごめんなさい!


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