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第177話 それはそれで似合っている気がした


 ティアミスが連れて来た冒険者は全部で18人。

 そこにボク達3人が混じり、計22人によるスライムの討伐が始まる。


 既に手持ちの魔石が殆ど無くなっていたボク達は、ティアミスから追加を受け取り、ソレを使って先程と同じようにスライムを爆殺していく。

 しかし、その討伐速度は明らかに落ちている。


 と言うのも、流石にティアミス達を待っている間に魔法を使い続けていたボクの魔力残量は僅かしかなく、その影響で頭痛に襲われていたからだ。

 それでも何とか頑張って吐いたのだが、頭痛のせいで集中力が乱れ、どうしても魔法の発動に時間が掛かってしまっていた。


 そんな状態のままある程度スライムの数が減って来たところで、ティアミスはボク達に休むように言って来てくれたので、その言葉に甘え、ボク達は少し離れた場所で腰を下ろしていた。


「(そういえば、討伐中に何度かレベルアップしてたっけ)」


 レベルアップていたのを思い出したボクは、休憩がてらに丁度良いかと自分のステータスを開く。


_________


東 祐樹 19歳

(アズマ ユウキ)


セレニアの主

(ルーリア)


レベル32


力   128(+4)

体力  130(+5)

魔力  115(+1)

精神  125(+2)

素早さ 147(+1)


スキル


鑑定(心)

全属性魔法 Lv1


ユニークスキル


心具

_________


 最近自分のステータス画面を見ていなかったのでいくつレベルが上がったのかは分からないが、最後に見た時よりも格段に強くなっているのだけは分かる。

 レベルに至っては既に30代になっていた。


 それでもまだレベルが簡単に上がっていたという事は、の世界におけるスライムとは、経験値が大きく得られる敵だという事になる。

 但し、その分危険な存在ではあるのだが…。


 もし仮に、尻尾の毛や耳の毛、そして髪の毛を失ったら、ボクはもう人前に姿を見せられなくなってしまう。

 当然ミール達が被害をこう無るような事も許されない。

 なので、今回の討伐中は全力でスライムの攻撃から身を守り、今後スライムの討伐依頼は遠慮させてもらうつもりだ。


「流石にアミルさんにその事を言うのは止めた方が良いかもな…」


「ん?お父さん、今何か言った?」


 ボソリと呟いたその声に、クミが反応するのだが、ボクは何でもないと答えた後、静かに体を休める事で魔力が回復するのを待った。

 それから10分後、ボク達はスライム爆破作業に復帰し、更に2時間程が経過したところで、池の周囲からスライムの姿は見えなくなっていた。


「皆さん、お疲れさまでした。どうやら無事に…ぷっ!」


 冒険者ギルドに戻って来たボク達を、いつもの営業スマイルを浮かべたアミルが出迎えてくれたのだが、一人の冒険者の姿を見た瞬間に噴き出してしまった。


「アミルさん、酷いっす!」


 その笑われた冒険者は泣きながらアミルに抗議するのだが、それも仕方がないものだと、この場に居る者達は皆思っている。

 なんせ、その笑われた冒険者はスライムに髪の毛の大半を解かされてしまい、その髪型がモヒカンになっていたからである。


 一体どうやったらそんな奇跡の様な髪型になるのだろうか?

 まったくもって不思議である。


 …ただ、その冒険者は両肩には棘付きのパットを装備しているおり、モヒカン姿は良く似合っている。

 完全に世紀末を生きる人である。


「(まぁ、顔もちょっと強面だし、この世界なら何の問題もなく生きていけるだろ)」 

 

 周りの冒険者達に頭の事を弄られ続けているその人(世紀末者)に生暖かい目を向けながら、ボクはそんな事を考えており、そんなボクのすぐ後ろでは、クミが必死に笑いをこらえながらも、小声で「世紀末だよ世紀末!」と口にしていたのだった。


どうでも良い情報


犠牲者の名前はボミアン。

設定上名前はあるが、メインとして扱われる事は無い!

(扱う気が無い)

__________


ユウキのステータスを記載しているついでに、現在のルーリアのステータスをここに記載しておきます。


_________


ルーリア 15歳


セレニア

(主:ユウキ)


レベル27


力   80

体力  72

魔力  41

精神  70

素早さ 87

_________


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