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第015話 今後の為にも

誤字などがありましたら、どうかご報告をば…


「それではこちらが報酬になります。それとこちらの容器もお返ししますね」


 そう言って差し出された100ルースと500mlのペットボトルサイズな木製の容器を受け取ったボクは、ギルドの入り口で待っているティアミスさんの元へと向かった。


 結局あの後、大きなため息を吐いたティアミスさんから、常にこういう物は携帯しておくべきですよとアドバイスされると共に貸してもらえる事となり、更にはその容器に水魔法で作り出した水を容器の半分程まで注いでもらえ上に、危なっかしく思えたボクを心配し、結局、薬草採取に付き合ってくれる事となった。

 しかもその途中、森の中を歩く際に注意すべき事を幾つか教えてもらえ、今日だけでお礼の言葉を何度も口にする事となる。


 そんなこんながありながらも、ティアミスさんの手伝いがあったおかげでそれほど時間が掛かる事無く薬草の採取は無事終了し、一緒に街に戻ってギルドへと向かい依頼を完了する事が出来たのだ。


「お待たせしましたティアミスさん。まずはコレ、お返しします」


 そう言ってティアミスさんに薬草の入れ物として使っていた容器を返却する。


「それと、コレ、手伝ってもらえたので報酬の半分です」


 次に50ルースを取り出しティアミスさんに差し出すと、ティアミスさんは少し何かを考えた後「ありがとう」と言ってソレを受け取り、服のポケットへと入れた。


「今日は色々と本当にありがとうございました」


「いえいえ。ですが今後は気を付けてくださいね?でなければ、いつか取り返しのつかない事になってしまいますよ?」


「はい。今後はちゃんと考えて行動するようにします」


 今日一日でやらかした失敗の数々を思い出して赤面しつつも、ボクはそう答える。

 流石にティアミスさんの言葉には素直に答えるしかないのだ。


「さて、それでは私はこの辺で失礼させていただきますね。これからの冒険者活動、頑張ってくださいね」


「はい!」


 ではまたどこかで、と言い残し、ティアミスさんは街行く人々の中へと消えてゆく。

 ボクはその姿が見えなくなるまでその場で見送り続け、見えなくなったところで、買い物をしようと目的の店へと歩き始めた。

 これから買うものは、薬草の採取の時にティアミスさんに借りたような容器や他にも必要だと思えそうな雑貨、そして最低限の防具といったものだ。


 まず最初に目指した店は、道具屋。

 道具屋は宿とは反対側に10分程歩いた場所で見つける事が出来た。

 そして次の行く予定である防具屋も、ここから見える場所にあり、更にその隣には武器屋もある。

 他にも服屋や高そうなアクセサリーショップ、色々な食材を売っている八百屋の様な店等が立ち並んでいた。


 どうやらこの辺りは商業区の様で、冒険に必要なものはすべて手に入れる事が出来そうだ。


 さて、とりあえずは道具屋で買い物を済ませるとしよう。


 こうして僕は、手持ちの資金の中で、必要経費としていた分の殆どを使い、必要だと思える道具や防具を購入していった。


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