表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
118/604

第117話 戦いが始まる


「ティアミス、ドローバ、ネクソン、ゴルバスの4人は私と一緒についてきな!それ以外の者は皆下がってな!」


 モールが大声で指示を出すと、ソレを聞いた者たちはすぐに行動を始める。

 名前を呼ばれた4人はすぐにモールの元へとやって来たのを見計らい、コッソリとその後姿を鑑定してみる。

 

 まず最初は、ドローバという名前の男。

 体系は樽の様な胴体をしているが、その腕や足はかなり筋肉質でガッシリとしており、髭モジャなのが特徴だ。

 レベルは46で、ステータスは40しかない素早さ以外は、大体120前後と言った感じだ。


 次にその隣に居た男。

 スリムな体型でキツネ顔なその男の名前がネクソンであり、レベルは44で、ステータスは平均的で、大体110~120といった感じになっている。


 そしてその更に隣に立つ男。

 マッスルボディーにブーメランパンツと、かなり変な格好をした、ダンディな顔を持つオジ様こと、ゴルバスだ。

 この男、見た目はこんなのだが、レベルはこの討伐隊の中でティアミスの次に高く、なんと55である。

 

 しかもそのステータスはどれもが大体170~180。


 かなり頼りになりそうだ。


 そして最後はティアミス。

 彼女のレベルは63で、ステータスもどれもが200を超えている。

 中でも魔力は他よりも高く、250もあった。


 やはりエルフ族とは魔力が高いものなのだろうか?


 そんな事を思っている内にモールと4人の高ランク冒険者達は、向かって右側に見える、棍棒を持ったゴブリンマッスラー(A)の元へとそれぞれの武器を構え、駆けて行く。


「って事は、ボク達が相手をするのはあっちの奴か」


「そのようね」


「それじゃあアイツも大岩で動きを止めるから、今回もその後の手伝いを頼む」


「分かったわ。気を付けてね」


「おう!」


 気合を入れるように返事をするなり、ボクはモール達が向かったのとは別の、素手のゴブリンマッスラー(B)へと向かい、駆けていく。

 そうしてゴブリンマッスラー(B)の正面側、約3m離れた位置までやって来たボクは、[心具()]を構えると、あの時と同じようにヘイトを取る為、ゴブリンマッスラー(B)の目を見る。


「グガァァァ!!」


 2つの視線が重なるなり、ゴブリンマッスラー(B)は空に向けて雄叫びをあげる。

 そして再び視線をボクの方へと戻すなり、ニヤリと笑い、ボクに目掛け前進し始めたのだった。 


「(簡単にアレの動きを止めるとか言ったけど、そう簡単に出来るような事じゃないんだよな)」


 前進してくるゴブリンマッスラー(B)を見ながらそんな弱気な事を考えてしまう。

 しかし、それでもやるしかないと腹を括ったボクは、相手の動きをよく見る為にその意識を集中させるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ