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第109話 目的地の目前で

最後、10体➡️3体に変更しました。

流石に多すぎたので、、、


 無事に1体のアシッドフロッグを倒し終えたボク達は、近くでアシッドフロッグの攻撃から必死に逃げ惑っている、低ランク冒険者らしき人達のもとへと向かい、ルーリアにヘイトを奪ってもらう。

 そしてヘイトがルーリアに向かったところで後は先ほどと同じ要領で串刺しにして倒すを繰り返し、合計6匹(・・)のアシッドフロッグを倒し終えたところで、後は高ランク冒険者達が相手するヤツだけとなっていた。


 予定よりも1匹多く倒す結果になったが、とりあえず危機は去っただろうと、まだ戦っている高ランク冒険者達の様子を少し離れた場所で見ながら休憩を取る事にした。

 流石に魔力の使い過ぎで身体が怠いし、少し頭も痛い。


「(流石にこんな状態だと、ゴブリンにも勝てる気がしないしな)」

 

 そんな事を思いながらも、一応は周囲の警戒をしつつ地面に座り込んで身体を休める。

 それから約20分後、高ランク冒険者達の戦いも終わりを告げ、無事にアシッドフロッグを全て倒し終えたのだった。

 

 目的地はここから歩いて2時間程の場所にあるらしいのだが、先の戦いで死者こそ出なかったものの、軽傷ながらも怪我人が数名ほどでていた。

 流石にこのまま進むのはマズいと判断したモールは、討伐隊を一か所に集め、何人かの元気そうな冒険者達に交代で周囲を警戒させ、怪我人の手当て、そして戦いで疲労した者達を休ませる事にした。


 因みに早い段階から休息をとっていたボクとルーリアだが、格上を6体も相手にした功績と、魔力回復が十分ではないはずだと、引き続き休憩させてもらえていた。


 それから30分程経った頃だろうか、モールによって休憩の終わりが告げられ、ボク達は再びゴブリンの集落へと向けて移動を開始。

 ボクとルーリアはモールに高ランク冒険者並の戦力になりそうだと言われ、高ランク冒険者のすぐ後ろを歩いていた。


 移動を再開してから約1時間30分。

 遠くに煙が上がっているのが見えて来た。


 どうやらあの煙が昇っている所が目的地のようだ。


 既に歩く事に疲れているボクは、目的地(ゴール)が見えた事に少し喜ぶと同時に、もうひと頑張りだと気合を入れて歩み続ける。 

 遠くに見えていた煙が近づくにつれ、周囲には大きな岩がチラホラと見え始め、煙の発生源、つまりゴブリンの集落のすぐ近くに来た頃には、直径4,5m程の大岩がゴロゴロし始めていた。


「ティアミス、先に行って様子を見てきてもらえるかい?」


 先頭を歩いていたモールが、小声でティアミスにそう指示すると、ティアミスは一度頷いた後、あちこちに点在する大岩を隠れ蓑にしつつ、先行していく。


「あの方、一人で大丈夫なの?」


 隣を歩くルーリアの発したその言葉に、ボクは「あの人なら大丈夫だろう」とだけ答え、先に進み始めたモールや高ランク冒険者の後を追うように歩き始めた。


 それから30分程歩いた頃、前方に大岩を背にして立つティアミスの姿を見つけたのだが、その表情には困惑の色が浮かんでいた。

 モールはそんなティアミスに近寄り、声をかけた。


「何があったんだい?」


「上位種、3体の存在を、確認しました」


「なんだって!?」


 途切れ途切れに答えたティアミスの言葉に、モールは小さく驚きの声をあげ、その傍で聞いていた高ランク冒険者達も驚愕の表情を浮かべていた。


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