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第011話 これでボクも駆け出し冒険者

投降する前に寝落ちしてしまってた…

おかげで中途半端な時間に投稿となってしまいました!


最後の部分に文章の追加をしました。

(ギルドの重要事項の8の部分から)


ギルドの見取り図を後書きに追加しました。(2018/6/1日追加)


誤字を発見し、訂正しました


 部屋に戻る前に、ミラノさんにお風呂道具が無いと相談してみたところ、どうやらこの受付で大きめの布を1枚10ルースで販売していると教えてもらえた。

 ボクはすぐにソレを3つ購入し、借りた部屋へと向かう。


 借りた部屋はどんな雰囲気なのだろうか?とワクワクしながら2階の突き当りの部屋へとやって来たボクは、受け取っていた鍵を使い、中へと入った。


 部屋は6畳程の広さがあり、窓際にベッドと小さなテーブルがあるだけというシンプルなものだ。

 そしてテーブルや窓際、床には目立つ汚れや埃なども無く、ベッドのシーツも綺麗に整えられていた。

 

 お風呂があり、部屋はシンプルでボク好み。 

 食事はまだ食べてないから何とも言えないけど、ボクは十分に満足だ。

 これで食事がまずかったりしたとしても、まぁその時はその時で…

 さて、部屋も見終わった事だし、お風呂にでも入りに行こっかな。

 

 特にお風呂が好きという訳ではないのだが、ボクは少しワクワク気分で再び受付へと向かった。

 受付に戻ってくると、ミラノさんにお風呂に入りたいと伝え50ルースを支払い入浴券を購入する。


「お風呂はそちら側の通路の先です。男性用は正面の扉ですので、ごゆっくりどうぞ」


 そういってミラノさんは、受付に向かって右手側の通路を示す。

 ボクはその通路の先へと進み、脱衣所で服を脱ぎ、いざ!風呂場へ。


 引き戸を開いた先には、まんま銭湯のような作りになっており、用意してあった石鹸を使って身体を洗い、その後は湯船でゆっくりと寛いだ。

 それから暫くの時が経ち、風呂から出たボクは部屋で夕食の時間になるのを待ちながら、ベッドでゴロゴロしていた。

 そして気づけば、ボクは夕食も摂らず、そのまま眠りに就いていた。


 いくら獣人の身体になり体力が増えたとは言え、あの山から下山して来た事で、流石に疲れていたのだろう。


 翌日、空腹で目が覚めたボクは朝食のパンとサラダ、そして野菜のスープを食べた後、今日は冒険者ギルドに登録しに行こうと思い、部屋の鍵を忘れずにミラノさんに預け、宿を出た。


 今日からボクは冒険者として異世界での新たな人生を歩める!

 以前まではWEB小説や本で見て妄想する事しかできなかったが、経緯はともあれ、ボクはこうして異世界に来ているのだ。

 しかもこの世界には剣と魔法が存在し、魔物、もしくはモンスターと呼ばれる存在が居る。

 こんなファンタジーな世界に来れた以上、ボクの進む道は冒険者になる事しかないだろう!


 誰に力説している訳でもなく、そのような事を考えながらも、ボクは昨日歩いて来た道を歩き続けた。

 昨日この道を歩いている途中、冒険者ギルドを見かけていたので迷う事もなく辿り着いたのだが、何やら建物内から争う声が聞こえて来る。

 一体何事だろうかと思いながらも、中へと入った。


 中に入ると、まずロビーがあり、正面の中央には張り紙がたくさん張られた掲示板がある。

 その両サイドに2か所ずつ、まるで銀行の様な窓口があった。


 そんなロビーの中央付近には、先程から聞こえていた争う声の主であろう、見た目ソックリな二人の男が互いを罵倒しながら殴り合いをしていた。

 しかも二人の殴り合うその姿は、アニメ等でよくある表現、殴る速度が速すぎて腕が沢山見える、というアレである。


「(うわっ、凄っ!)」


 アニメ的表現をリアルで見れた事に、ボクは軽く驚きと感動を受けていた。

 そんなボクの事など気づく事もなく、二人の喧嘩は増々ヒートアップしていく。


「ヘーデルのせいで失敗したんだから、違約金はヘーデルが払えよ!」


 そう言ったのは、向かって右側の白い鎧を着た男だ。


「いいや!あれはミデール兄さんのせいだよ!だからミデール兄さんが払うべきだ!」


 白い鎧の男、ミデールと呼ばれた男の言葉に、左側の黒い鎧を着た男、ヘーデルが反論する。

 会話の内容からして、どうやら依頼に失敗した責任をお互いに擦り付けようとしているようだ。


 そんな激しい喧嘩せず、いっその事、半々にすればよいのに。 

 

 そんな二人の喧嘩を遠巻きに見ながらロビーの隅を移動しつつ左端の受付へと移動すると、受付越しにロビーの中央で喧嘩する二人の男を呆れた表情で見ていた、20歳前後と思わしき女性に声をかけた。


「すみません。冒険者になりたいのですが」


「え?あ、はい。新規のご登録ですね。ではまず当ギルドについて、私からご説明させていただきます。っとその前に、私アミルと申します。以後よろしくお願いしますね。ではまず…」


 そうして始まった説明は、まるでマニュアルをそのまま読み上げているのではないだろうか?と思われるほど丁寧であり、同時に、聞いた内容はこれまで読んでたWEB小説に出てくるような内容ばかりだった。

 そんな訳で、重要なところだけを覚えていき、最終的にボクなりに纏めた感じではこうなった。


 1:冒険者同士の争いにギルドは介入しない。代わりに街の衛兵は介入してくる。

 2:受けた依頼で失敗すると、違約金が発生する。(但し、状況によっては発生しないこともある)

 3:冒険者にはランクがあり、登録したてはFランクとなる。ランクアップは、依頼をこなす事によりポイントが溜まり、E・D・Cとランクが上がっていく。

 4:Cランク以上は試験があり、クリアしないとランクは上がらない。最高ランクはSで、現在世界中に3人しかいないらしい。

 5:依頼の失敗が4回続くと、ランクが下がる。再びC以上になる場合は再度試験を受けなければならない。

 6:ランクC以上は緊急クエスト発令時、参加しなければならない。

 7:冒険者になると冒険者カードを受け取るのだが、それを無くすと再発行に1万ルースが必要になる。

 8:冒険者カードは討伐した魔物の数が自動的に記録される。


 とまぁ、重要そうなのはこんなところだ。


 最後の討伐した数が自動的に記録されるというシステムが、どういう原理なのかわからないし、質問したところで分かりませんという答えが返ってきてしまったので、とりあえずこの世界はファンタジーなのだという事で納得しておくとしよう。


 こうして一通りの説明を受け終えたボクは、アミルさんから冒険者登録書という書類を受け取り、そこに名前と年齢を記入する事で、晴れて駆け出し冒険者となった。 



冒険者ギルドの大雑把な見取り図です。

(本当に大雑把なモノです。)


挿絵(By みてみん)


追加補足

画像の右下の方はテーブルとイスのつもりです!


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