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心なんて食い尽くせ  作者: 櫻木空斗
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さよなら、綺麗な私

 月明かりだけの部屋に、紫煙が立ち昇る。

 その向こうに、ちょうど一週間前の事が見えたのは、きっと私の幻。その幻をかき消すように目を閉じて煙草を吸う。


 ロストバージンの相手が父親なんて、最近のドラマじゃそう珍しくもない。

 父さんは私と母さんを裏切った。私が思う限りの、一番最低なやり方で。だから、私が中一で煙草を吸ったって、飲酒したって父さんには文句を言う権利なんてない。

 父さんは文句なんて言わなかった。けれど、毎晩私の部屋にやって来る。自分の娘に欲情してんじゃねーよ、エロ親父。

 夜以外は別に父さんを無視したりしなかった。

 別に父さんは、父親じゃなくなっただけで、父さんなんだから、と矛盾しまくりの理由をつけて。


 母さんと父さんは不倫関係です。

 つまり、私は隠し子ってこと。これも、最近じゃ珍しくない。

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