6.魔術
ー 宇宙要塞ハコシロ エンリ研究室 ー
未知のエネルギーが含んだ隕石には生命がいなかったため、追加して10隻の宇宙戦艦で隕石を確保して、エンリはアンドロイドに指示して調べてくれた。
ツバイは研究結果を聞くために研究室を訪れた。
「ご主人様~。結論を先に言いますと~素晴らしいエネルギーでした~。」
エンリはめったに見れない上機嫌な表情で報告してくれる。
「発見したエネルギーは従来の物理法則では扱えない、情報性と意志性を持つ量子エネルギー体です~」
「このエネルギーは様々な事に干渉できることがわかりました~。大きな特徴は、情報を記録・再生する特徴。物質・エネルギー・精神に干渉可能です~」
1つのエネルギーで干渉できる事があまりにも多い。魔法みたいな万能なエネルギーである事がわかった。
「魔法みたいなエネルギーだな。エネルギーは何処から発生しているんだ?」
「隕石内部にある青い宝石みたいな巨大な石から発生しています~大きさはオーストラリア大陸ぐらいあります~」
「エネルギーを使用して枯渇する可能性はあるか?」
便利で使用方法がたくさんあるエネルギーだが、有限なら慎重に使用するげきだろう。
「枯渇する可能性は皆無です~。青い宝石を少しだけ採取させましたけど~採取前の青い宝石が発生するエネルギーと同じ量のエネルギーが発生していました~。」
実質、無限エネルギーで使いたい放題で枯渇の心配はなくなった。
「ハル。隕石は何処から来たかわかるか?」
「申し訳ございませんマスター。観測外から現れたとしかわかりません。」
研究室に備えつけられているスピーカーから申し訳なさそうなハルの声が響き渡る。
「ご主人様~。このエネルギーを使えば、ハコシロの運営は一生安泰します~」
「そうか。ではハコシロの運営にこのエネルギーを使用する。それとハル、セリアに連絡して、地球にいるすべての生き物のDNA採取してクローンを作りだすように指示してくれ。」
「ご主人様~。人体実験と動物実験はすでに行いました~。」
エンリは基本的には指示されていない事はしないが、夢中になった研究は別だったみたいだ。
「そうか。実験結果は?」
「動物では何の変化はありませんでした~。過剰にエネルギーを注入したりしましたが~何もおこりませんでした~。人間では、注入したエネルギーは人体に留まり、定着したら、エネルギーを扱うことができることがわかりました~。」
「人間は思考や意思でイメージしてエネルギーを使えば魔法みたいのが使えるのか?」
「いえ~使えません~。エネルギーを操作ができるだけで、エネルギーを魔法みたいに使うには、エネルギーを何に変換するか、どこに発生してどこに飛ばすかなど指示するプログラムが必要です~。」
魔法詠唱や魔法陣みたいな物がないと魔法は使えないことが判明した。プログラムが必要なら、魔法より魔術といった方が正しい。
「あと~人間はエネルギーを子孫に受け継ぐことは出来ますが、受け継ぐ度にエネルギーが減っていきます~。」
「それは都合がいいな。我々が人類を支配するにあたって、魔術は特別な力の扱いすれば支配しやすい。それから、発見したエネルギーは魔術を使用できる事から――マナと名付ける。」
「わかりました~。他のみんなにも周知しますね~。」
ツバイはいずれ地球にも魔術は導入するが、最初は見つけた自分たちが使えるようどうするか熟考する。
「魔術プログラム作成は幹部全員で会議しながら作成してくれ。強すぎる力は生まれないようにな。」
「わかりました~会議は私が主導で行います~。」
「エンリ。青い石を人体に取り込めば、無限にマナを扱えるのか?」
「それは実験していないのでわかりません~。拒絶反応があるかもしれませんが~、扱える可能性が高いと思います~。」
「人体実験して確かめてくれ。危険なら別の方法で無限マナを取り込める方法を探してくれ。」
「それは~無限マナをご主人様に取り込めるためですか?~」
「そうだ。いずれ人類にマナと魔術を与えるつもりだが、こちらが常に支配側に立つには力がいるからだ。」
「わかりました~」
「わかったことは以上です~」
「引き続き、無限マナも含めて研究をしてくれ。」
「わかりました~。」




