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人類誕生時代に来たので、人類の支配者になる  作者: 浅霧 瀬智
第一章 

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3.現状把握 (イラストなし)

ー 宇宙要塞ハコシロ 中央制御室 ー


全員が会議用テーブルに着席して神妙な顔で静かにハルの報告を待っていた。

着席してから、5分も経たない内にハルの報告が聞こえてきた。


「マスター、報告いたします。」

「わかった。出来るだけ詳しく報告してくれ。幹部にも聞かせる。」

「数分前まで宇宙要塞ハコシロはマスターの支配星域にいましたが、現在は観測外星域にいることがわかりました。」


【ユバス・ワールド】での俺は最強のプレイヤーであり、全体での6割の宇宙星域を支配していた。観測をしてない宇宙星域は存在しない。しかし、今は未知な場所にいる事になる。


「ワープしたのか・・。リフコ確認だ。ハコシロをワープさせる予定はなかったな?」

「はい。ワープは主の許可が必ず必要ですし、差し迫った予定はありませんでした。」


ワープによる事故ではない事がはっきりした。それにワープするにはワープ先の 観測をしないと出来ないようになっている。


「マスター。報告を続けます。ハコシロ内部の異変は見つかりませんでした。しかし、現在のハコシロは天の川銀河・太陽系にある地球の近くにいる事がわかりました。」

「人類発祥の地である地球があるのか。」


幹部NPC達は声を出さなかったが、表情がとても驚いていることがわかる。

【ユバス・ワールド】は宇宙舞台のゲームだが、地球は存在しない設定だ。なぜなら人類は宇宙進出した後に人類同士の争いで地球が消滅した。故郷がなくなった人類は色々な銀河に向かい、様々なテクノロジーを獲得しているからゲームでは色んな事ができるという設定になっている。


「地球が消滅したという歴史は嘘だったという事でしょうか?」

「それはないわリフコ。地球が消滅した記録はハコシロにあるわよ。我が主、今は情報収集をするべきだと思います。」


ツバイはセリアの言葉に頷きながら、確認を行う。


「エンリ。敵が誰にも気付かずにハコシロをワープさせる事が可能か?」

「不可能です~ご主人様。ワープは自然現象では起きないですし~ワープをしようとすれば必ず探知できます~。それに数分で観測外星域に行くのは無理です~。」


敵による攻撃の可能性が低い上に普段使っているワープではない事か。となると、先ほどのメールが一番疑わしい。メールの送信者が起こした事態なら、プレゼントと書いてあったから、不利益な事態になる可能性は低そうだ。

だが、何もしないわけにはいかない。


「ハンティ。ハコシロ内部の警備強化を行いながら、いつでも戦闘ができるように準備しておけ。」

「かしこまりました。主様。」


AIハルにもハコシロ内部を調べさせたが、監視カメラの死角は少し存在するし、 不測な事態だから念を押した方がいいだろう。


「セリア。ハコシロ外部周辺を調査しろ。太陽系惑星の調査も頼む。」

「かこしまりました主。人類がいた場合はどうしましょうか?」

「なるべく、接触するな。情報収集を最優先にする。」


外部調査は何が起こるか未知数だから、慎重な性格で頭脳派のセリアが適切だろう。


「エンリ。今ある備蓄でハコシロ運営はいつまでできる?」

「え~と~、備蓄やエネルギーは50年分はあります~。支配惑星がないのでエネルギー補充が出来ないので~、エネルギー不足が心配です~。」


ハコシロに必要なエネルギーは支配した惑星活動の余剰なエネルギーを摂取して使っていた。

エネルギーは戦闘や生産活動、動力などハコシロ運営にはエネルギーがないとすべての活動が出来ないから、エネルギー確保する必要がある。


「エンリ。エネルギー補充できる方法を模索してくれ。」

「わかりました~。」


「リフコ。お前は、ハコシロ内部に異変が及んでいないかどうかを調べろ。全部署の隅々から情報を吸い上げ、異常な点が見つかった場合は報告せよ。」

「仰せのままに。ツバイ様。」


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