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目が覚めると、お姫様になっていた。  作者: 天ちゃん
第二章
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黒い噂と二人の会話

「でっ…でも!!それは只の噂ですよね?」


執事とメイドは また顔を見合わせた。


「……イヴ様は噂だと思われますか?」

「う…今は何とも言えません―――」


実際にその事故を見た訳じゃ無いし…記憶も身体も本物のお姫様(イヴ)と入れ替わってしまったみたいだからなぁ……。


客間その①から アダム王子とルシアの会話が聞こえてきた。


「…イヴの生存を確認しに来たのか?」

「………!!」


隣の部屋から聞こえたアダム王子の声は とても冷たかった。


「な……何故そんな事を…!!私はッ……」


一方でルシアの声は震えていた。


「君がイヴの馬車の事故に関係している事は もう噂になっているんだ」

「…………!!」

「悪いが……もう帰ってくれ」

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