19/25
もうすぐお昼
「……良く眠れましたか?」
「は、はい……」
「今からお着替えとお化粧を手伝わせて頂きます」
「えっ…今から?」
「もうすぐお昼ですよ?」
俺はそんなにぐっすり眠っていたのか…!!
「き、着替えなんて、別に1人でも……」
着替えを見られるのは、お姫様になったとは言え、ちょっと恥ずかしい。
※身体は女性でも、中身は男なのだ。
「ウェディングドレスは、お1人でお着替えなさるのは少々大変かと……」
「あ………」
……そうだ。
今日俺は、あのイケメン王子様と結婚するんだった。
「えっと…それじゃ、お願いします」
「はい、お任せ下さい!!」
メイは嬉しそうにニッコリ笑った。