どーすればよかったの?!
ベランダに置いてあるプランターが幼虫の被害にあったお話です。虫が苦手な方はご注意ください。っていうか冬野も苦手なのに〰️
薔薇が好きです。ぼーっと眺めているだけで癒される。どちらかというと、大輪ではなく、小さいミニバラのほうがより好みです。というわけで、ベランダではミニバラと黄色の可愛らしい花が咲く木香バラをプランターで育てています。
木香バラちゃんはやって来てからもう八年くらい。去年は蕾も付けずに花は咲かなかったのです。プランターも小さいし、葉も落ちていたので、素人なりに栄養剤などを投入してケアしました。今年はつぼみは三個ついたのですが、小さいまま咲かず。栄養剤は続けています。大きなプランターに植え替えも検討中。栄養剤のお陰か新しい枝葉もにょきにょきと出てきたので、来年に期待です。
そして、問題はミニバラ。
お家にやって来てから二年目くらい。小さな鉢からプランターに移してとっても成長しました。元の高さの三倍くらいに背が伸びました。去年は初夏から秋口まで、暗赤色の十円玉ほどの大きさの花をたくさんつけて楽しませてくれました。
それが今年は九月中旬あたりから葉っぱがみるみる落ちる落ちる……。
あれ? こんなに葉っぱって落ちたっけ?
去年はこの時期はまだ花を咲かせてくれていたような?
今年の夏の異常な暑さでちょっとおかしくなった?
今は葉はすっかりと落ちてしまいました。上のほうに何枚か残っているくらい。ですが、枯れているわけではないのです。
木香バラちゃんも以前に葉がほとんど落ちてしまいましたが、枯れたわけではなかった。なのでミニバラちゃんにも栄養剤でもあげようかな~? などと考えていました。
この時点で演芸に造詣のある方は、ピンときたかもしれません……。
プランターのすぐ後ろにはベランダの排水溝があります。マンションの修繕をしてからこの排水溝の水が流れなくなりました。細長いチリトリで水を排水口までかかないと、流れずにそのまま溜まってしまう。
業者さんにどうにかならないかと尋ねましたが、修繕を重ねるとそうなってしまうのは仕方がないとのこと。ほんと? そういうものなの?
なので仕方なく水をかいているのですが……。
先日も何気なく水をかいて掃除をしようとしたら。ふと排水溝の水の中に、見慣れぬ丸い物体が数個ありました。
なに? と顔を近づけて覗きこむと(眼鏡をしてないのでみえない)……。
……っっっっっ!?
あやうく叫びそうでしたが、かろうじて耐えました。ベランダなんかで叫んだら、間違いなく近隣の方に事件だと思われて通報されます。
以前に別の部屋の住人の方がお子さんを外で叱ったら、虐待をしているかもと通報されてしまいました。冬野の部屋にも警察の方が話を聴きにきてびっくり! 何事!? と思いました。こういった通報は大事なことだと思うのです。ですから、誤解を生まないようにするのも大切なことですよね。
閑話休題。
水に浸かった丸まった物体。それは……なにかの幼虫。
ゾゾゾゾゾっ!!!
背中に寒気が走り、慌ててチリトリを放り出しました。
いやーっ! 見たくない!
でも、でも、でも、でも……掃除はしなくちゃ~(இ﹏இ`。)
意を決してチリトリで水を流しますが、どうしても触る! チリトリ越しでも触れたくない! うわーん!(இ﹏இ`。)
その上に……幼虫はわりと大きめだし、まだちょっと動いていたのです。
マジで勘弁して……。泣きそう。
冬野は蚕は可愛いと思えるのです。触れますし。
でもその幼虫は頭がオレンジ? というか黄色くて、牙みたいなのがあって、頭のすぐしたに細長い三対の脚があって、胴体は白いのにうすい灰色っぽくもあって……なんかなんか見たことない!
なにこれ~? 牙があるよ?
もしかして大きな蜂の幼虫?(இ﹏இ`。)
嫌いなものの知識はまったくありません。危険な虫の幼虫であれば、ソッコーでなんとかしなくてはならないですよね?
なのでGoogle先生に頼りました。
すると……該当しそうな幼虫が四種類。
まずカブトムシ。次にクワガタ。そしてコガネムシとカナブン。
(Д゜;/)/ 見分けつかんし。
でも見たくもない写真を凝視すると……カブトムシは頭の色が焦げ茶色というか、黒っぽいみたいだから……違う気がする。排水溝にいる幼虫はもっと黄色い。すると……クワガタかカナブンかコガネムシ?
確かにクワガタのメスが夏にベランダで仰向けになって脚をパタパタしていました。チリトリでつついて体勢を直しておいたら、いつの間にかいなくなっていました。カナブンは夏にミニバラにとまっているのを見たし、外廊下にも飛び回ってたなぁ。コガネムシは見てないよね?
ということはクワガタかカナブンが濃厚?
でも……幼い頃の記憶を引っ張りだします。クワガタって朽木に幼虫がいるんじゃなかったっけ? 木の中に棲んでいた気がする~。
ベランダにはそんなものはありません。
教えて! Google先生!
はい。クワガタは朽木に産卵するそうです。ということでクワガタ説は消えました。そうなるとカナブンかコガネムシの幼虫です。頭の色や身体の色からしてカナブン? カナブンは体毛が濃いらしいです。水に浸かっているのでよくわかりませんが、体毛は濃くないと思う。それに這っているのを見たときは、普通にうつ伏せで這っていたし(カナブンの幼虫は仰向けで這うらしいです)。
そうなると、コガネムシ? でもコガネムシなんか見てないよ?
冬野のコガネムシのイメージは、茶色くて小指の爪ほどの甲虫。ずっとそれだけがコガネムシだと思っていました。
ところがです。今回調べたところ、カナブンとコガネムシはそっくりだということが判明しました。見分けるのは背中の羽の付け根にある▽模様だそうです。カナブンは逆三角▽。コガネムシは半楕円形ᗜ。そんなの分かるか~っ!
そして、カナブンは土壌を改良してくれる益虫ですが、コガネムシは根を食べてしまう害虫。とくにバラ。……ああ……もしかして……やられた?
コガネムシの幼虫の被害に遭った植物は、根を食べられてしまうので生育が悪くなったり、最悪は枯れてしまうのだそうです。……ああ……なんてこったい!
ミニバラちゃんの枝を揺らしてみると、グラグラと幹が揺れます。試しに引っ張ってみたら……スポンと土から抜けました。
これが根を食べ尽くされたミニバラちゃんです(இ﹏இ`。)
おのれ~。冬野のミニバラちゃんの恨みを晴らさでおくものか~。
ということで、プランターの土をほじほじとほじくりかえしました。すると……三匹。ころっころの幼虫が……。
あううぅぅ……。スコップでも触りたくないよー!
でも仕方がない! 頑張って掬って排水溝の中へぽい!(それもどうなの? と思いますが、これ以外に考えられない……)
すると三匹は元気よく溝の中を這っていきました。おそらく、溝からはベランダには登ってはこられません。排水口辺りで右往左往するだけでしょう。そう思って放っておきました。
三十分ほどして様子を見に行くと……。
え!? いない?
三匹中、二匹は行方不明。
一匹は排水口の隙間に丸まっています。あとの二匹は排水口の蓋の隙間から落ちた? いえ、けっこう大きくて太い(四cmから五cm)幼虫だったので、隙間には通らない。ベランダにも這っていない。
考えられることは鳥に拐われたか、お隣さんの溝まで這っていってしまったか……。
やってしまった……。
お隣さま。まことに申し訳ございません……。
ミニバラちゃん。栄養剤を投与しています。頑張ってくれていますが、少しだけ残っていた葉っぱも落ちてしまいました。でも! まだ希望は……あるといいなぁ……。
皆さまもコガネムシにはご注意くださいませ。
カナブンもコガネムシも緑色(赤紫・黒紫色のものもあるらしいです)。夏に外廊下を飛び回っていたのはコガネムシだったらしいです……。




