かまやつひろしさんになった
かまやつひろしさんになったことがあります。
夢の話ではなくて、髪型ですけど……(´-`*)
皆さまは行きつけの美容院はありますか?
冬野はないのですよね。
あちこち通ってみましたが、どうにもしっくりとくる美容院はありませんでした。
なのでここ数年は自宅で髪を切っています。
ストレートのワンレンボブなので、裾さえ揃えられるのなら特に問題はないのです。
この髪型に落ち着く前は、ロングだったりパーマをかけてみたりショートだったりしていました。ロングにしていたときには腰くらいまでありました。が、頭は重いしシャンプーやドライヤーも大変。シャンプーは5~6回プッシュなので不経済。特に、寒い時期などはドライヤーに時間がかかります。上げている腕も疲れる……。ロングヘアを維持するのには体力も必要です。それに長すぎると魔女みたいだなぁと、我ながらもちょっぴり思ったり。平安時代の女性は衣装の重さに加えて、髪の重さもあって素早く動けなかったのかも……。
適度な長さの艶々ヘアは素敵ですよね♡
その中でも一時期好んでいた髪型があります。ボブよりも短く、ショートよりも長めな髪型です。いわゆるショートボブ。
髪の量も多いので、すいてもらっていました。そのままだと、後ろから見るとまるでキノ○の山。毛量も適度な方が羨ましい。
そしてある日、悲劇(喜劇?)は訪れました。
伸びてきた髪を無性に切りたくなって美容院に行きました。
この美容院は二回目。前回来店したときにいい感じだったので再訪です。
ショートボブ風な感じの髪型でと説明して、「すいてください」とお願いしました。
美容師さんとお話しをしながら切ってもらっていたのですが、すく段階になると、なにかいつもとは違う違和感が……。途中から少し不安だったのですが、前回も切ってもらっているし、大丈夫だよね、と自分を納得させる冬野。
だけど、ドライヤーで乾かしている途中から、あれ? あれ? あれ? なんだかイヤな予感しかしません。
だけど……だけど……認めたくない。
「いかがですか?」と美容師さんに鏡で後頭部を映してもらい、正面の鏡で確認して……。
やっぱり……かまやつさんが映っていました。
なんじゃこれ!?
ええっ!? かまやつさんじゃん!
かまやつひろしさんの髪型はご存じですか?
ご存じでなかったら、ぜひ検索してほしいのです。
あの髪型は、かまやつひろしさんだからこそなのです。
冬野はすいてくださいとは言いました。
だいたいどこの美容院でも、髪の表面ではなく内側をすいてくださるのですよ。
だから敢えて内側をとは言いませんでした。
でも、でも、今回はなぜか外側からすいていたのです……! だからショートボブがレイヤーカットのようになってしまっている。それも頭頂付近から……。
鏡を見ながら「……あ……はい」としか言葉がでませんでした。
今なら「これ、ちょっと違うのですが」とか言えます。でも当時は幼気な(?)少女(?)。なかなか言えないですよね……。それでも表情はひきつっていたと思います。だって、かまやつさん……。
冬野は鏡を見てなんと言えばよかったのでしょうか。っていうか、美容師さんはあの髪型を見てどう思ったの?
切ってしまった髪は元の長さにはもどりません。
ここでゴネてもどうにもならない。
髪が早く伸びるのを祈るのみです。
なにも言えずにお会計を済ませました。
次の日からは髪にワックスをベタベタ塗って、七三分けにしてました。本当にべったべた。直毛なので短いと立ってしまうのですよね。立ってしまう髪を寝かしつけるのにべったべた。頭はものすごくテッカテカ。
それ以来、すいてくださいというときは、髪の内側でお願いしますと付け加えるようになりました。
かまやつさんでもあり、モンチッチみたいでもあったなぁ……。
ちょっとせつないそんな思い出です。
久しぶりの更新ですね(^_^;)
先日、暗めの『火輪』を投稿したので、なんだか軽い話を書きたくなりました。
読んでもいいよという方は『火輪』もよろしくお願いします。
『火輪』
https://ncode.syosetu.com/n1323ir/




