表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/31

特技はなんですか?

 履歴書を記入するときに、困ることがあります。


 「趣味・特技」


 この欄。


 趣味は迷うことなく「読書」と書けますが、特技?


 特技。

 特技……。

 特技ねぇ……。


 ペンを持つ手が止まります。 


 なにを書いたらいいのか分からない。というか、書けることがない。





 初めて履歴書を書いたのは高校生のとき。

 アルバイトに応募するためでした。


 特技欄には、なんと書いたのか、なにも書かなかったのか。

 それは忘れてしまいましたが、ずっとペンを握ったまま悩んでいたことは憶えています。


 「ピアノ」と書けたら、なんかステキ。

 だけど冬野は弾けません。


 「スポーツ」

 運動神経は存在していません。


 「料理」

 レシピに大さじ何杯、小さじ何杯と記入があっても、だいたい目分量。

 人様に振る舞うことなどは、やめておいた方が無難でしょう。


 のんべんだらりと日々を過ごしてきた冬野には、「私はこれが得意です!」と、堂々と胸を張って言えるものはないのです。


 履歴書を書くときには本当に困ります。


 

 皆さまは、どんな特技を記入しているのでしょう?



 今さらながらに「特技」を検索してみました。

 「特技」とはスキル(能力、技能)とのこと。


 冬野の能力、技能。

 やっぱり思い浮かばない。


 「特技」の探し方も検索してみました。

 

 すると「掃除」、「洗濯」、「早起き」などの日常生活系でも「特技」としていいみたいです。


 なるほど。

 それならなんとか書けるかも。


 冬野は眠くなると、どれだけテレビの音量が大きかろうが、煌々と明かりが灯っていようが、爆睡することができます。


 何度、寝落ちしたことか。

 地球の環境にも、家計にも優しくありません。

 ごめんなさい。


 でも、これは特技なんじゃ?


 特技 : 眠くなると、どんな状況でも眠れます。


 うん。

 書ける。

 書けるけど……。


 あんまり書きたくないな。

 っていうか、眠くなったら皆、そうかも?



 あとは、資格から遡って考える。


 運転免許は持っています。

 ゴールド免許です。

 交通ルールやマナーを遵守していますから!


 と、言いたいところですが。

 ここ数年はペーパードライバーなので、当然の結果です。


 それに運転は苦手。

 初めて走る道路は怖い。

 三叉路、五叉路などは、どこの信号を見たらいいのかが分からない。

 自分の車が信号待ちの先頭にならないことを祈るのみ。びくびくしながら運転します。


 高速道路は高速教習のトラウマがあるので、走りたくはありません。 


 いや、こんなんでよく免許とれたな!

 本当にそう思います。

 

 車のハンドルは握らない方が世のため、人のため、自分のためです。



 ほかの資格はといえば……。

 あれ? これ、履歴書に書けるんだっけ? という程度。

  

 学生時代には、文学少女を拗らせました。


 拗らせた末に、サブカルや映画に傾倒し、「世の中のマジョリティとは違うの」的な、黒い歴史を積み上げました。

 

 そんな黒い沼に嵌まっている場合ではなかったのに!

 (まあ、それはそれで(のち)に役には立ちました。たぶん)


 勉強して、資格をとればよかった(切実)。


 なにしろ、持っていたらいつか役に立つじゃん! という資格取得のチャンスを、「土曜日に学校に行くのダルい。いつかなら、役に立たないかもしれないし~」という理由で棒に振ったおバカです。


 立つんだよ! その資格を持っていたら、役に立ったんだよぉ!


 当時はまったく解っていませんでしたが、今ではそのチャンスや、勉強をすることができる時間の貴重さがよく解ります。


 学校の理科実験室に忍び込んだら、ラベンダーの香りでもしないでしょうか?


 タイムリープして戻りたい!

 

 タイムマシンにお願いして、当時の冬野の甘えた頭を張り倒してやりたい!

 

 でも、後悔先に立たず。


 おバカな過去を悔やんでいても仕方がありません。

 

 興味のあることを探して、資格を取ることができれば最善です。

 特技の欄も埋まることでしょう。

 しかし、時間、体力、頭脳、金銭的に……無理難題。


 特に頭脳。

 新しいことを憶えられる気がまったくしません。



 それでもいつか自分なりに、なにかを極めて「これが特技です」と、胸を張って言えるようになりたいな。

  




 特技。

 特技。

 特技とあまりに考えすぎて、特技のゲシュタルト崩壊を起こしそうです。



 皆さんの特技はなんですか?


 







連載物を書き溜めていると、無性にほかのものが書きたくなります。


エッセイや短編の方が筆が進む……。


困ったものです(*ノωノ)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  冬野先生「執筆」があるじゃないですか!  私、モノマネできます。  外人さんが、日本語で書かれた文を一生懸命読むマネ。  からかっているわけではなくて。  洋画ミュージシャンや、ハリウッ…
[一言]  特になし、と書きます。  特にないです…ホント………。全部中途半端。  最近は趣味欄も書けそうにない…。これまた中途半端。  広く浅くというほど広くもないですし…。  冬野様は好きな…
[一言] たらこは歩くのが特技です! たくさん歩けます!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ