第四話 転送された原因を突き止めました。
この作品を読んでいただきありがとうございます。今回はヒロインとなる少女とのやり取りかいです。ぜひ楽しんでいただけるとありがたいです。
突然お兄ちゃんと呼ばれ変な返答をする。
「いいえ違います、人違いです。」
そう返すも。
「そんなはず無いよ貴方は絶対私のお兄ちゃんだよ。」
何の迷いも無く返してくる。
「何故です…?」
「その男なのに可愛いよりの顔や跳ねたアホ毛、綺麗な二重まぶた、最初は丁寧に話すのに怒りを向ける相手には口調が荒くなったりするところ、何よりもさっき使ってた風花流は本来住む世界でやってる武術の流派だからそれを使えるのは異世界転送でやってきた人ってことでしょ?響お兄ちゃん。」
正直驚いている。自分の特徴やクセをこんな正確に知っている?
「君は…。」
「私はリリナこの名前はこの世界で生まれた時についた名前で元の世界では鈴音って呼ばれてたよ。」
確かに鈴音なら俺のことを知っていてもおかしくはない、しかしそれでもいろいろと矛盾が生じる。
「そんなはずは無いです、妹が亡くなって二年ちょっとしか経っていません。君はどう見ても16歳くらいじゃないですか。」
「そのことですか、どうやらこの世界では元の世界の8倍の速さで進むみたいです。だから私は二年間で16歳になるんです。」
ってことは本当に…?
「本当に鈴音なのか?」
「さっきからそう言ってるじゃん。」
あまりの嬉しさに鈴音を抱きしめる響
「鈴音〜。」
「ちょっとお兄ちゃん苦しいよ、でもお兄ちゃんに抱きしめられてる…えへへ。」
本当に妹可愛い。
「お兄ちゃんをこっちに連れてきて良かった〜。」
ん?今凄い不穏な言葉が聞こえたんだけど。
「鈴音、今なんて?」
「私ね、神様と契約したの。私が冒険できる年齢になったらお兄ちゃんもこっちに連れてきて欲しいって。」
神様が言ってた契約ってこのことか。
響は鈴音を離すと手を頬に移動する。
「つまり…」
「うん?」
「お前のせいか〜(怒)」
思いっきり頬を引っ張る。
「いはい!いはいほ、おひいはん。」
「これはお仕置きなんだから反省しろ。」
「ほへんははい〜。」
しばらくして手を離してやる。
「いたた、ところでお兄ちゃん?」
「何?」
「これでお兄ちゃんと付き合うことができるよ?」
「は?」
何をいっているんだろうかこの駄妹は…。
「ほら元の世界では、兄妹だから付き合うことも結婚もできないけど、今は私は記憶あるけど血は繋がってないから。」
「え?いや何を…。」
「元の世界の時からずっと我慢してたんだから覚悟してねお兄ちゃん。」
拝啓父さん母さん、どうやら僕は妹との接し方を間違えた上、妹は成長とともにいろいろ拗らせてしまったようです。
皆様本作品をお読みいただきありがとうございました。
ついにタイトル回収です。
いや〜凄い変な妹ができましたね。
ここから一波乱二波乱起きそうです。ぜひ読んだ皆様も展開予想をしてみてください。