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閑話:ルミアの暴露!?②

本日2話目ですが少し短いです。

 様子を見てきた三人はすぐに戻ってきましたが、またすぐに冒険者たちで話し合いを始めてしまいました。

 どうやらもう一度テントを張り寝ることになりましたが、クレト君たちは見張りのために一緒にはいられないです。その代わりに女性冒険者の方々と寝ることになりました。仕事上冒険者の話を聞くことがあり、夜営では女性も男性と寝ることはそう珍しくないことだと聞きましたが、やはり知らない男性と寝るのは抵抗があったのでほっとしました。

 冒険者は何かあった際にすぐ外へ出られる様にと私は隅っこで寝ることになり隣には兎獣人のイリーカさんがいます。変な時間に起き緊張感が合った所為ですぐに眠気はやってくることもなくもぞもぞと寝やすい位置を探ったり、寝返りを打っていたら声をかけられました。


「眠れないし?」

「もしかしてうるさかったですか?」

「うちも寝れなかったから平気だし。少し話に付き合ってくれるし?」

「えぇむしろ助かります」


 独特の喋り方をしていますがノワールさんとは違った可愛らしい顔をしています。見た目からは彼女の方が年齢は上の様に感じますが獣人は早熟だと聞きますので、ひょっとして年下だったり?身長は私の方が上のはずですが兎耳も合わせれば同じくらいなので可能性はありますね。


「私はルミアって言います。何度か顔を見たことはありますがこうしてお話するのは初めてですね。ちなみにイリーカさんはおいくつですか?」

「イリーカでいいし。うちは24だし」


 私よりも2つも年上ですがもっと若く見えます。


「うちからも質問だけどルミアはクレトの恋人?それとも片思い?」

「えぇーっとお付き合いしています」

「彼にはメイドさんがいるし?でも彼女たちは従魔だから違うし?」

「彼女たちもクレト君の恋人ですよ」

「おぉー!ハーレムパーティーだし!!彼のどこに惚れたし?」


 いざ自分から恋人って言うのは恥ずかしいですね。それよりもそんなに私は彼にべったりでしょうか?

 彼の惚れた所ですか―――


「まずは何と言っても優しいとこですね。それに人一倍努力する方でいつの間にか好きになっていました。久しぶりに再会してメイドを連れていたのにはそれはもう驚きましたよ。誠実な人だと思っていたので裏切られたような気分でしたが、事情を聴いて納得はしましたけどやはり私一人だけを愛して欲しいとはどうしても思ってしまいます。けどサフィさんとノワールさんもクレト君のことを好きでいて、私の抱いている独占欲が自分自身醜いとも思っています…」


 私は冒険者ではないのでいつも一緒にいる彼女たちが羨ましいと感じていますが、私はクレト君の前から去ってしまいその後彼を支えてくれたのは彼女たちなので、私がとやかく言える資格はないです。でも彼女たちは私を受け入れてくれて今では共に彼を支える心強い人たちです。まぁたまに容赦のないことをされますが…。


「ハーレムも大変何だし。それにしても蒼龍と黒狼をテイムとか凄すぎだし。さらに人の姿とか有り得ないし!」

「私もそう思います。ただでさえ凄い魔物なのに女の私でも惚れてしまいそうになるくらい美人だなんて卑怯ですよね」

「わかる、凄い美人だし。それにあの胸は羨ましいし…」


 イリーカは膨らみが慎ましやかですけどない訳ではありませんよ。私だってサフィさんと比べれば小さいですけどノワールさんと同じくらいはあります。強くて美しくてスタイルまでいいなんて魔物はみんなそう何でしょうか。それともクレト君の従魔だからでしょうか。


「イリーカでもドラゴン相手は厳しいですか?」

「パーティーでなら何とかなるとは思うけど単独では無理だし。それにあのサフィさんはとても強いと思うし」

「でも彼女は小型のドラゴンですよ?もっと大きいドラゴンの方が強いのではないですか?」

「そうだけど、ゴブリンの襲撃時に放ったブレスを見て身震いがしたし。これでもSランクパーティーに所属しているのにたった一撃にも関わらず勝てる未来が視えなかったし…」


 私には今一強さの実感が湧きませんがわざわざ嘘をつく理由もないので、それ程までにサフィさんは強いのでしょう。いわゆる格が違うのでしょう。


「ノワールさんはどうですか?狼種の頂点である黒狼もやはり倒すのは難しいですか?」

「犠牲を出しながらで何とかって感じだし。それにいざって時に逃げられたら追いつくことのは不可能だし。脚に自信がある獣人でも黒狼と比較したら赤子と大人を比べるくらいに違うし」


 ツンデレだったり食いしん坊な姿を見ているとそうは思えませんが、やっぱり彼女たちはとても強い従魔なのですね。そんな彼女たちが見張りをしてくれているのは心強いです。


「イリーカも十分強いですよね?」

「うちは斥候職だから他のメンバーに比べたら強くはないし。でも弱いとは思ってないし」

「高ランクの方々に見張りをして頂いているのはとても贅沢なことですが、守られている側としては安心して寝れます」

「もう寝るし?」

「そうですね。話し相手になってもらいありがとうございました」

「うちも楽しかったし、おやすみだし」

「えぇおやすみなさい」


 一緒にいてはわからない彼女たちの一面が知れてよかったです。適度に話したおけげで眠気がきてこのままぐっすり眠れそうです。明日はどんなお話ができるのか楽しみです。

申し訳ないですが三部構成になります。次話で終わって本編に戻ります。

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