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82話 『世界を切り裂く獅子刀牙羅刺』

「行くのである! ‶豪鋼・獅子脅し〟‼‼‼」


 レオメタルはさらに数十体の鋼のライオンを呼び出して、颯太に奇襲させた。

 鋼のライオンの群れは颯太の目の前で体内を光らせて自爆の準備をしていたのだが、


「お前らの自爆はすでに知っている! お前らを遠くで爆発させたらいいんだろ! ‶波動旋風〟‼‼‼」


 颯太は黒い旋風の衝撃波を放ってライオンの群れを空高くつきあげてライオンの群れは空中で一斉に大爆発をした。

 颯太は爆風を自身の風魔法でコントロールしてリーナたちが爆風に巻き込まれないようにした。


「メッタッタッター! やはりなかなかやるであるな! ‶龍斬り〟‼‼」


 レオメタルはそう言うと、パチンと指を鳴らして一体の鋼のライオンが颯太の背後から自爆してきた。


「これでも俺は‶プラチナランク冒険者〟なんだぜ! あまり見くびるなよ!」


 颯太は大きな煙の中からそう言うと、風で煙を吹き飛ばして無傷の姿をあらわにした。


「メッタッタッター! ならば仕方ないであるな! あれを使うしかないか! 山を斬れ! 大地を斬れ! そして大空を斬れ! ‶獅子刀牙羅刺(ししとうがらし)〟‼‼‼‼」


 レオメタルは右手に魔力を集中させて、無からレオメタルの全長の半分ぐらいの長さの大剣を生成させた。

 レオメタルはそれを手に持ってぐるぐると振り回すと勝手に巨大な斬撃が飛ばされて周辺の建物が次々と切り倒されてしまった。


「これはなかなか扱いが難しいのである! こいつを少しでも振ってしまえば巨大な斬撃を生み出してしまってあらゆるものも切り裂いてしまうのである!」


 レオメタルが笑いながらそう言ったから颯太は頭の中の何かが切れたかのように怒りをぶちまけて、黒いオーラを全開にさせた。


「何がおかしいんだよ……」


「はあ?」


「何がおかしいって言ってんだよ! お前が軽い気持ちでぶった切った家や建物はな、みんな汗水流して働いて稼いだ金で建てた努力の結晶のようなものなんだぞ! それをお前の武器の見せしめのためだけに破壊してんじゃねえ! ‶大鎌鼬〟‼‼‼」


 颯太はレオメタルにそう言って黒風の巨大斬撃を飛ばした。

 レオメタルは油断してよけることができずにその斬撃に直撃してしまった。


 ズッバーーーーーーーーーン‼‼‼‼‼‼‼


 レオメタルの胴体は思いっきり切り裂かれて、胴体の中に赤色の球体が見えた。


「なんだ? あれは……」


 颯太はレオメタルの体内にあった不思議な赤色の球体を凝視していると、切り裂いた部分が一瞬にして再生されて赤色の球体は鋼の胴体で隠された。


「言いたいことはそれだけか?」


 レオメタルはそう言った瞬間、颯太の目の前まで超速移動して颯太を思いっきり蹴飛ばして、颯太が建物に激突すると、大剣を振り、連続で斬撃を飛ばした。


 ズバン! ズバン! ズッバーーーーン‼‼‼‼‼‼


 建物は何発も斬撃を受けて粉々にされてしまった。


「グハッ! グハッ! なんて速度なんだ!」


 颯太は鼻血を出してさらに体全身に切り傷を負って黒刀を杖代わりにして立ち上がった。


「生きていたのであるか? じゃあ今度こそ殺す!」


 レオメタルは一瞬で颯太の背後に立ち、大剣を振りかざした。

 颯太は危険を察知して慌てて飛びよけたのだが、大剣を振りかざしたことによって10キロメートルほどの地面が真っ二つにされた。


「俺は危険度30の‶王格の魔獣(ロイヤルビースト)〟‼ 俺らはこの世界を滅ぼす災害そのものである! そんな俺に説教が通じるとでも思うなよ!」


 レオメタルはそう言うと、魔力の圧力を出した。

 リーナは魔力の圧力に颯太が屈しているところを初めて見て驚愕して声が出なかった。


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