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49話 『犯人の捜索』

 颯太達は島の中へと入ってめちゃくちゃにされた島の探索を行っていた。


「この魔力の痕跡を見たら事件が起きたのはつい最近のことだよ〜!」


 静香は島にできたクレーターを触りながら言った。


「凄い! あなた、そんなことが出来るの?」


「そうだ! 静香は魔力探索師の免許を持っているから現場に残っている魔力だけでその事件がいつ起きたのか、何属性の魔力なのか、どんな魔法によって出来たものなのかまで全部分かるんだよ!」


「うんうんそれは分かったんだけど……なんであんたが自慢げに話しているんだ!」


 リーナは他人事なのに鼻を高くして話している颯太に疑問を抱いていた。


「それで? この魔力を見てどんな魔法でやられたのか分かったのか?」


「それがめっちゃやばいんだよ! これをやった連中、かなり恐ろしい奴らだよ!」


「「!?」」


 リーナと颯太が静香の言ったことに驚愕した。


(いや待てよ! 確かにミスリルっていうのは鋼のように硬い物質でそのゴーレムの危険度は10を軽く超えているレベル……その大量のゴーレムを全滅させるほどの力を持っているやつらと言ったら……)


 しばらくの間、考え事をしていた颯太は何か手がかりを掴んだのか、急いでその場を離れてどこかへ行ってしまった。


「何かわかったの〜? 私も行く〜!」


「ちょっと! 置いていくなー!」


 どこかへ走っていった颯太をリーナと静香は必死に追いかけて行った。


「完っ全に見失った!」


 リーナは森の中に入ってから颯太と静香動きについていけなくなって1人になってしまった。


「仕方ないなー、もといた場所に戻るか! ……て、あれ? ここさっきも通ったことのあるような?」


 リーナはここが何処でここまでどうやって来たのか分からなくてなっていた。


「これってまさか……迷子!?」


 そのとき、リーナの周りの草むらからゴソゴソと人が現れ始めた。


「誰? あんたら……なるほど、あんたらの顔を見てすぐに分かったぞ! お前らだな! あそこにいたゴーレムを全滅させたのは!」


 リーナはそう言ったら背中から槍を取り出して構えた。




「あれれ〜? 颯太っち見失っちゃったよ〜!」


 静香は森の中に入ってから颯太の動きについていけなくなって1人になってしまった。


「あいつ、魔力を使わずにあの速度か〜。魔力使っていないから感知出来ないよ〜!」


 静香はブツブツ文句を言いながら颯太を探し始めていた。

 しかししばらく適当に走っていたら、自分がどこから来たのかわからなくなってしまった。


「やばい! 帰れなくなっちゃった」


 静香は顔を青ざめてペタリと地面に座った。

 しかしその後すぐに木の上から謎の集団が奇襲してきた。


「ふーん、君たちか! ねぇねぇ? 人の獲物に手を出したらどうなるか分かるよね?」


 静香は腰に携えている刀を抜いて魔力を一気に上げた。




 颯太が森から出て行ったらそこにはミスリル製ゴーレムの残骸が沢山荷台に積まれていてそれを動かしている連中がいた。


「やっぱりお前らだったか! 密輸専門ギルド、‶ザ・ワイルド〟!!」


 颯太はいきなり黒刀を抜いて黒いオーラを出した。

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