48話 『ボーナスクエスト』
「ねえねえ! 静香さんはどこに住んでいたの?」
「静香さんは好きなもの何?」
「何属性の魔法が得意なの?」
と静香はクラスのみんなから質問攻めを受けていた。
その光景を見ていたリーナは舌打ちをしながら、
「ねえ! あんたあの女とはどういう関係なのよ!」
と颯太の机をバンッと叩きながら言った。
その後ろでロゼも無言で颯太を睨みつけていた。
「あ、あいつはただの幼馴染だよ! それと一回冒険者でパーティ組んだぐらいだ!」
「パーティーを組んだぐらい……あなたそれでただの知り合いとかほざいているの?」
(何!? こいつら……今日無茶苦茶怖いんですけど!)
颯太は殺気をだだ漏れにしているリーナとロゼに恐怖感を抱いていた。
――休み時間
颯太が机の上でスヤスヤと眠っていると、颯太の席に向ってダッシュして来る者がいた。
「何だよ……また俺にいちゃもんでもつけに来たのか?」
颯太はリーナかロゼがやってきたと思い、顔を伏せたまま手で追い払う素振りを見せた。
「ねぇねぇ颯太っち! 今日こんな依頼が冒険者ギルドに貼ってあったんだけど、良かったら一緒に行かないかーい?」
とノリノリな感じで静香が誘ってきた。
颯太はいやいやその紙の文面を見ると目を丸くした。
「ミスリル製ゴーレム大量発生!? 報酬が白金貨5枚‼‼ しかも余ったゴーレムは持ち帰りOK‼‼」
「そうなんだ! でも今日中にその依頼を承諾しないといけないんだ」
「なるほど……じゃあ学校終わったらその依頼受けてみるか!」
颯太は依頼書を見ながら静香と打ち合わせをしていたら、
「その依頼、私も参加するぞ!」
とリーナが腕を組みながら言った。
「お前、冒険者なんてしたことないだろ!」
「あんた前に約束していたよね! 私をあんたのパーティに入れるって言ったよね?」
「あれ~? そんなこと言ってたっけ?」
と颯太はとぼけていると、リーナは颯太の胸ぐらをつかんで、
「あんたに拒否権はないと思いなさい! あんたあの子とパーティー組んでいったい何をするのかな?」
「な、なんもしねーよ! じゃーねーな、お前も連れていけばいいんだろ?」
颯太は渋々リーナをパーティに入れることを承諾した。
1週間後、リーナは冒険者ギルドで冒険者登録をしてミスリル製のゴーレムの討伐依頼を受けた。
そしてミスリル製のゴーレムが大量発生した島にたどり着いた颯太達は驚愕した。
「な……何だ!? これは!」
なんと前日まで大量発生していたミスリル製のゴーレムが全滅していたのだった。
そしてその島の荒らされ方もかなり悪質で明らかにゴーレムの仕業ではなかったのだ。
「あーあー、どうする? 颯太っち?」
「決まっているだろ! この島めちゃくちゃにしたヤツらをたたきつぶしてやる!」
颯太は怒りで魔力が上がり始めていた。




