表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/680

45話 『リーナの災難』

「な、なんて強さなんだ! リーナ王女」


 魔獣に襲われていた王国軍の兵士たちがリーナたちの強さに唖然としていた。

 王国軍の兵士が飛び散ったバンバンザイの肉塊を拾おうとしたその時、バンバンザイが起こした地割れが広がり、馬車に積んでいたコカリスクの残骸が割れた地面の下に落ちていった。


「ああああああああ! 何落としてんのよ!」


 リーナは落ちていったコカリスクの残骸を割れ目から覗きながら王国軍兵士に怒った。


「これじゃああいつらの目的通りになってしまったね。ハアァァァ…………私たちの努力が水の泡になったじゃん!」


 ロゼが頭を掻きながらため息をつきながら言った。


「み、水の泡に放っていませんよ! あなたたちは王国軍のかわいいかわいい兵士の命を救ったんですからね! ね! リーナ王女!」


 馬鹿な王国軍兵士がリーナに向けてウィンクをしながら言った。

 リーナからはとてつもない魔力が漂い始めて手から電気が走っていた。


「だったら私たちは王国軍兵士1人の命を救えなかったってお父様に伝えておくからな‼‼」


「ひ、ひいぃぃぃぃーーーー‼‼‼ ごめんなさーい‼‼‼」


 殺意に満ち溢れていたリーナに王国軍の兵士は土下座をして謝罪していた。


「もういい! お前ら無事ならさっさと帰れ! お父様には私が電話しておく!」


 リーナは舌打ちしながら通信機で電話を始めた。





 ――父上ぇぇぇぇ!! 母上ぇぇぇぇ!! やだよ! 行かないでー!


 お前の両親はこの世界を救えない愚か者だ!





「ハヴァ!?」


 颯太は見知らぬ天井を見て飛び起きた!


「ゆ、夢か……ちきしょう、一体なんなんだ?」


 颯太の横にはリーナが眠っていた。


「そうか、お前が俺を助けてくれたのか……」


 颯太は眠っているリーナの頭を撫でながらにっこりと微笑んでいた。

 リーナは颯太に触られたことによって目を覚まし、颯太が意識を取り戻したことに気持ちが昂って抱きついた。


「バカ! 心配したんだぞ! このやろう!」


「悪かった、でも助けてくれてありがとう!」


 颯太は泣きじゃくるリーナに礼をいうと、


「颯太君目が覚めたの!?」


 病室の扉を物凄い勢いで開けてロゼが現れた。

 リーナはロゼが現れたことによって急いで涙を拭いて何も無かったような顔をしていた。


「おお、ロゼ! 心配して悪か……フグっ!?」


 ロゼは颯太の顔を胸に抱き寄せて喜んでいた。

 颯太は柔らかい感触に慌てふためいていた。

 リーナは拳を握りしめて魔力を上げていた。


「雨宮君!!」


 今度は病室の窓からソマリが飛び出てきた。

 ロゼは颯太を手放してリーナと同じように何も無かったような顔をしていた。


「か、会長!? 一体どこから……ムチュ!?」


 颯太はいきなりソマリに接吻された。


「魔獣討伐のお礼よ! ありがとう!」


 ロゼはソマリの大胆な行動に声が出なかった。


「普通にお礼できないのかよ!」


 颯太が顔を真っ赤にして叫ぶと、


「本当は嬉しいくせに! あなたもそんな顔をするのね! かーわいい!!」


とニヤニヤしながら颯太をからかっていた。


 リーナはロゼとソマリの行動に我慢できなくなって、


「もういっぺん寝とけーーーー!!!!!」


と病室に落雷を落とした。


「ギャーーーーーー!!!!!」


 落雷とともに颯太の叫び声が響いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ