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43話 『第三王女の龍斬り化』

 リーナに向かってネコマタザブロウが超速移動をしてひっかきに来た。


「ニャッハッハッハー! ズタズタに切り裂いてやるにゃ! ‶ソニックスクラッチ〟‼‼」


 しかしリーナはひらりとネコマタザブロウの攻撃をかわした。

 その後の攻撃もリーナはあっさりとネコマタザブロウの攻撃をかわし続けた。


「な、なぜニャ? なぜニャーの攻撃が入らないのニャーーー‼‼」


 攻撃が当たらなくて焦るネコマタザブロウに、


「なぜって? 私は今までずっと颯太の戦いを見ていたのよ! あなたの速度なんて颯太に比べたら大したことなんてないぞ!」


 とリーナはネコマタザブロウを見下したような顔で言った。


「に、ニャーの速度が大したことないだと!? ふ、ふざけるニャ! 今すぐにをおみゃーを八つ裂きにしてやる!」


 ネコマタザブロウはリーナの挑発に激怒してさらに加速してリーナの周りを飛び回って撹乱させようとした。しかしリーナは冷静にネコマタザブロウの動きを目で追いかけていた。


「速度は上がっているとは思うけど、普通にあいつの動きは見える。だがあいつに攻撃を当てるのはなかなか難しいな」


 リーナはそう言いながらネコマタザブロウの攻撃をひょいひょいとかわしている。


「ブニャー! なぜ当たらニャい? 一撃でも当てればニャーの勝ちニャのに! ……フニャ!?」


 攻撃を続けていたネコマタザブロウが突然攻撃をやめた。

 ネコマタザブロウの周りには電気の牢獄ができて、そこから高出力の電気が流れた。


「ブニャーーー!? シビレビレーーーー!」


 その中でネコマタザブロウは感電した。


「ニャ、ニャンだ!? 体が動かニャい!」


「‶エレキトラップ〟‼ そこらじゅうに仕掛けていたの」


 リーナは指をパチンと鳴らすと、リーナの周りにたくさん電気の牢獄が出現した。


「おみゃー、いつの間にトラップそんなに仕掛けていたのか?」


「あなたの攻撃のかわす間にね! これだけ仕掛けていれば1つは引っかかるだろうって」


 リーナはレイピアをネコマタザブロウに向けて魔力を上げた。


「お、おい! ニャーはかわいい猫だニャ! かわいいやつを殺すのはどうかと思うかニャ!」


「うるさい、化け猫……‶サンダーポーク・マシンガン〟‼‼」


 リーナはネコマタザブロウに凄まじい速度で連続突きした。

 ネコマタザブロウはズタズタに刺されハチの巣になり、そのまま消滅していった。


「ほーう! あいつらをこうもあっさりと……やるじゃねーか! お前ら」


 巨大魔獣は高らかに笑うと、高く飛びあがってリーナの真上に着地しようとした。

 リーナたちは咄嗟にかわしたが、巨大魔獣の着地した周りの地面が大きく地割れした。

 ロゼは巨大魔獣と距離をとって‶危険レベルチェッカー〟を起動させて、巨大魔獣について調べた。


 魔獣名: バンバンザイ

 特徴 : サイ型の巨体と強靭な角はあらゆる山も消し飛ばすといわれている

 全長 : 6~7メートル

 危険度: 14


「お前知っているぜ! マリアネス王国第三王女だろ? お前をかっさらって人質にしてコカトリス様と交換するっていうすげー考え思いついた! どうだ? いい考えだろ~?」


「やれるもんならやってみろ! このサイ野郎!」


 リーナは中指を立てて啖呵を切った。


「この子だんだん颯太君に似てきているかも……」


 ロゼは心の中で思っていたことが口に出た。


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