42話 『ロゼの本格的な魔獣退治』
「バーンバンバン! やはりお前らだけは別格のようだな! 奇才者どもめ!」
巨大魔獣はそう言うと、リーダー格の2体の魔獣を出撃させた。
魔力切れになっていたエリーサは‶危険レベルチェッカー〟で2体の魔獣の危険度を調べた。
「ウケケケケー! お前はどっちから行く? 俺はあっちのピンク髪のやつがいいなぁ!」
魔獣名:ティーンパンジー
体長 :1~2メートル
危険度:10
「ニャッハハハー! じゃあニャーはあっちの金髪の方ニャ?」
魔獣名: ネコマタザブロウ
特徴 : 尻尾が2本生えている化け猫
体長 : 1~2メートル
危険度: 10
「ウケケー! これでもくらえ! ピンク髪!」
ティーンパンジーはロゼに向かって不意打ちで‶魔獣砲〟を発射した。
「失礼なやつね! 私にはロゼ・サンパリアっていうちゃんとした名前があるの! ‶アクアランチャー〟‼」
ティーンパンジーの発言に腹を立てたロゼは水の巨大な塊を豪速球で発射した。
水の塊と青白い閃光は衝突して大爆発を起こした。
「今度は私の番よ! バカざるさん! ‶JETスプラッシュ〟‼‼」
ロゼはティーンパンジーに水の小粒を連射した。
「誰がバカざるだー! こんなもん全部はじき飛ばしてやる! ‶ビートコング〟‼‼」
ティーンパンジーは飛んでくる無数の水の弾丸を連打してはじいていた。
しかしティーンパンジーは連続して飛んでくる水の弾丸を次第に弾き返せなくなっていた。
「ウケケ!? 何かだんだん弾丸の数が増えていっているような?」
「何言っているの? さっきの雑魚魔獣に撃っていたのが本気だと思わないでね! 私はもっと弾数増やすことできるわよ!」
ロゼはそう言うと、‶JETスプラッシュ〟の弾数を倍にした。
「ウケケ、も……もう無理ーーー! ギャーーーーーーーー‼‼」
ティーンパンジーはこれ以上はじききれずに弾丸が一発当たると、ティーンパンジーは一瞬ひるんでその後水の弾丸を全弾受けてしまった。
「あらあら、もう限界そうね? そろそろ終わりにしてやるわ!」
ロゼは血まみれになっていたティーンパンジーに水の塊を向けた。
「こんなところでやられるわけにはいかねーんだよ! ‶魔獣砲〟‼‼」
「もう遅い! ‶ギガ・マリンカノン〟‼‼」
ロゼはティーンパンジーが青白い閃光を発射する前に巨大な水のレーザー砲を発射した。
「ウギャーーーーー‼‼‼ こ、こんなところで俺はーー‼‼」
ズコォーーーーーン!!!!!
ティーンパンジーはロゼの巨大な水のレーザー砲の水圧によって押しつぶされた。
そしてティーンパンジーの魔力も存在も確認できなかった。