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16話 『激闘、ヤマネコ団』

「私たちもロゼに続くよ!」


「「「「おう!」」」」


 リーナの掛け声に全員が返事をした。


「〝サンダーランス〟!」


「風よ! その力で相手を切り裂き給へ! 〝ウィンドカッター〟」


「光よ! その力で相手を貫き給へ! 〝レーザービーム〟!」


 リーナ、ミーア、トムの魔法で部下たちは致命傷を負った。


「何だ? こいつら、無茶苦茶強いぞ!」


 部下の1人がリーナたちの強さに恐怖を感じていた。

 しかしそれを容赦なく200キロの巨体が襲い掛かった。


「〝ヘビーウェイト〟!」


 ズシーーーーーン‼‼‼‼


 ポトフは高く飛びあがって、今の倍の重さになってになって部下の1人にプレスをした。


「グオ――! 重い!」


 ポトフに潰された男はそう叫んでいたが間もなく失神した。


「何をしているんだ馬鹿どもが! 学生風情に何やられているんだ! もういい、サンパリアの次女でも捕まえて来い!」


 部下たちは大男に怒鳴られて、今度はルリに襲い掛かった。しかしそれを1人の男が許さなかった。


「させねーよ! 〝波動旋風〟‼」


 颯太の出した巨大な旋風によって、部下たちは気を失ったまま大空を高く舞い上がった。


「その技……なるほど! てめえ、〝龍斬り〟か? 道理でこいつらじゃあかなわねえわけだ。貴族の娘なんてどうでもいい! 〝闇ギルド〟のお尋ね者をぶち殺した方が儲かる!」


 大男はそう言うと、地面に突き刺していたフランベルジェを颯太に向けた。


「この剣は〝闇ギルド〟から殺人依頼されている冒険者を片っ端からぶっ潰して稼いだ金で手に入れた最強の武器だ!」


「〝闇ギルド〟!? 確か〝冒険者ギルド〟に敵対している組織で、魔獣の討伐依頼じゃなくて名のある冒険者の殺人依頼をしているという噂のある組織のことじゃないか!?」


 大男の言葉にリーナは驚いた。


「その通りだ! そして〝闇ギルド〟がてめえに懸けた金額は、白金貨10枚だ‼‼」


 颯太の首に懸けられた金額に颯太以外の全員が驚愕した。


 颯太は冷静に大男に


「俺の金額……また上がったのか?」


と聞くと、大男は高らかに笑いながら言った。


「ミノタウロスの件じゃねーか? あいつは〝闇ギルド〟と取引をしている魔獣界の魔獣らしいからなあ………。そんなことはどうでもいい! てめえはこの〝ギロチンのザック〟にぶち殺されるんだからな!」


 大男改めザックはフランベルジェという刀身が波打つ剣で颯太に斬りかかった。颯太はうまくかわして、背中の黒刀を抜こうとした。しかし、


(しまった……。今日は道案内だけだと思ったから部屋に置いてきてしまった)


 焦った颯太にザックは容赦なく切りかかった。


「ハッ! もしかしててめえ、あの刀がねえと黒い力だせねえのか?」


「フン! お前なんかあの力なしでも倒せるんだよ!」


 挑発してきたザックに颯太は言い返した。

 その後も攻撃をやめないザックの隙をついて腹部に重い一撃をいれた。

 ザックは腹を抑えて跪いた。


「チッ、やはり強いな……。あれを使うしかないか」


 そういったザックは謎の錠剤を3粒服用した。

 するとザックの体から、魔力がものすごい勢いであふれ出した。


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