表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/680

10話 『第三王女の衝撃的な一言』

「レージス学長! あの男が言った〝巨神のレージスガンタック〟というのはいったい何なのですか?」


 エリーサは凄まじい剣幕でレージス学長を見つめて尋ねた。


「ガッハッハッー! そんな昔のこと、とうに忘れたわい。」


 レージス学長は爆笑しながらはぐらかし、エリーサには全く話そうとしなかった。

 レージス学長は何匹かのゴブリンを殴り飛ばしていたら、ゴブリンたちは急に攻撃をやめて蜘蛛の子のように退散していった。そして、会場の外にいた人食いラビットやスライムたちも退散していった。


「……これは一体どういうことなの?」


 人喰いラビットを剣で斬り裂いていたルージュは状況を理解出来ずに困惑していた。


「なんでゴブリンたちは急に退散していったのかな~?」


 ミーアもこの状況を不思議に思いステージの方を見ると、真っ二つにされたミノタウロスがいたことに絶句してしまった。


「さすがじゃのう〝プラチナランク冒険者〟は、ガッハッハッハー! すごい奴が編入してきたわい!」


 闘技場の中へ入り、ミノタウロスの残骸をしばらく見つめていたレージス学長は高らかに笑った。




 闘技場のステージには真っ二つになったミノタウロスの残骸と、謎の黒いオーラを黒刀を納めることで解除させた颯太と、ミノタウロスの残骸を見て驚いているリーナがいた。


「カァー! 〝龍斬り〟の称号だけじゃなく、〝牛斬り〟の称号まで付くのかぁ。まったく格好がつかねぇぜ!」


と内心喜んでいたがわざとらしくガッカリしていた。そんな颯太の元にリーナは顔を赤らめながらやって来た。


「た、助けてくれて……あ、ありがとう……」


「ケガがなくて本当に良かった。それじゃあさっさと決着をつけようぜ! リーナ・マリアネス!」


 颯太はそう言って屈伸をしながら戦闘の準備をした。そんな颯太にリーナは呆れた顔で、


「あんた……もう決闘は終わったぞ。あんたは眠ってしまって気絶したとみなされて、私の勝ちっていうことになったんだぞ!」


と言うと、颯太はこれ以上にないくらい驚いた。


「エェーーーーー‼ じゃあ俺、負けたのか?」


「そうよ! あと負けた人が勝った人の言うこと聞くんだからね!」


 リーナが勝ち誇ったような顔をすると、


「もしかして俺を豚小屋にでも入れる気なのでは……」


 と颯太は不安そうな顔をしていたのだが、リーナの言ったことは彼の想像を大きく上回るものであった。


「いや……考えが変わった」


「……へ?」


 颯太はリーナの意外な一言に思わず間抜けな反応してしまった。


「あんたがあの化け物と戦っていた時私は思ったんだ。あんたはそんなに悪い奴じゃないんだってな! それとあんたと行動を共にしたら、私ももっと強くなれるんじゃないかと」


 颯太はリーナの言っていることに対して、なんとなく嫌な予感がした。彼女はもじもじと何かを言いたそうにしており、勇気を振り絞り……


「だから私を……私を、あんたのパーティに入れさせろ!」


「…………マジで!?」


「うん、マジで‼」


 リーナの衝撃的な一言によって、颯太の中の時間がしばらく止まった。







ここまで如何だったでしょうか? 面白ければ感想評価ブックマークをお願いします(●︎´▽︎`●︎)

(評価は最新話のページの一番下につける場所があります!)


次話からはコメディや激しいバトルシーンが満載なので続きも楽しんで下さい!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ