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Ðrop out  作者: 夜姫砅
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二章 地獄の始まり

「私緑川沙羅よろしくね」

「こちらこそ、僕は神崎双樹」

 友達を作っておいて損はない愛想よく答える。

「初日で遅刻しちゃった、てへへ」 

か、かわ…!…おっと危ない僕はこんなキャラじゃない


やがてHRは終わり、体育館で入学式があるので体育館に移動する。

「神崎君一緒に体育館行こっ!」

「そうだね一緒に行こうか」

まぁ断る理由もないしな。

体育館まで結構距離がある。一人ならドロップを食べて一瞬で行けるのだが人といるときはそうもいかない。

もう少しで体育館だ。そう思ったとき…


どおおおんという轟音とともに体育館の方面から瓦礫が飛んできた。

「危ない!!」

咄嗟に僕は左手に力を込め、黄色いドロップを生み出した。それを口に放り込み彼女に覆いかぶさる。

がっしゃあああああんと耳をつんざくような音と同時に僕らに降りかかった瓦礫は粉々に砕け散った。

「だ、大丈夫!?」

まったく体を鋼以上の硬さにして防御力を上げるこの黄色のドロップがなかったら二人とも即死だったぞ。

「え…何が起こって…!私は大丈夫だけど神崎君は…?私をかばって平気なの!?」

「僕は大丈夫だから、それよりいったい何が…」

「とにかく体育館に行ってみよう!」


体育館に着くと、そこはまさに()()といえる光景だった。

立ち込める臭いは血の匂いだ。思わずむせそうになる。

「何…これ……おえぇ…」

「大丈夫か!?」

これが普通の反応だが、僕は黄色のドロップの効果で精神面でも強化されている。この程度では吐かない。

「んあぁ?まだ残ってやがったか」

そこには白髪の男がいた。制服を着ていないので少なくともこの学校の生徒ではないだろう。

「誰だお前…」

いったい何が起きている。

「まぁいいか、殺せば」

僕はこの後入学式を受けて、そこから楽しい学校生活が待ってるんじゃなかったのか…?

このままじゃ二人とも殺される…

ゆっくりと誰かもわからないやつに殺される時間を待つ。


…わけにはいかない!!!

殺される前に殺すしかない。力を持つ者だけが生き残る。力がない者は死ぬしかない。

僕はこいつを殺す…!

「力無き者は死ぬしかない…」

今までの中で一番強く左手に力を込めた。左手の紋様からはゆっくりと血よりも赤い色をしたドロップが生み出されていく。

「うああああああああああ!!!!」

口に放り込んだドロップをかみ砕く。その瞬間体の奥底から燃えるような炎よりも熱い力が湧いてきた。

「でりゃああああああああああ!!」

その瞬間僕はどうやって体を動かしているかわからなかった。自然と前へ出た左手の手のひらからは、いつものドロップではなく、燃えさかる黒い炎だった。

「ぐああああっ!!くそっ!一旦引くか………あとは任せた…」

今のは相当ダメージを与えたはずだ…当分は大丈夫…


彼女だけでも守れてよかった

「緑川さん大丈………っ!」

僕は…彼女のことを…守れていなかった…

緑川さんが立っていたはずの場所にはさっきの男とは別の男。仮面をつけた男が立っていた。

一体いつ、どこから現れたんだ…!

その男の手は緑川さんの腹部を貫いていた。

「お前ぇええええええ!!!」

その男に殴りかかるも仮面の男はまるで僕の動きがわかっていたかのように僕の拳を避けた。

「く、くそっ!」

「………だ」

「…は?」

仮面の男はそのまま緑川さんを連れてゲートのようなものを作り出し消えていった。

気のせいか…?俺はお前の味方だなんて…そんなことより緑川さんを連れ戻さないと…!

その時の僕はとにかく動くしかなかった。

小説書くのって難しい

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