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星を直す人  作者: だしまき
18/25

特別訓練の内容

「おはよう、サフィラ君にグリム君」

「おはようございます、ドロテオ先生」

「おはよーございまーす」

「みなと同じようにコーチと呼んでくれて構わない」

「分かりました。コーチ」

「今日は何すればいいんだー?」

「ああ、ここより北西にあるドーリンの谷の植生調査をしてもらいたい」


ドーリンの谷は様々な魔獣の群生地で、調査がほとんど進んでいない

いきなりハードだな…


「分かりました」

「調査期間は次の年開きまでと想定している」


はああ!?

入学早々1年近くも僻地に飛ばされるとか、何考えてんだこのジジイ!!!!


「急なうえに長すぎないか?」

「君たちの実力を考えたうえでの判断だ。この学校の訓練ではおそらく意味が無いだろうからね」


グリムはともかく、私への評価は買い被りすぎだ

私が5歳だということを考えてほしい…


「滞在にあたって食料や地図、今までの調査結果をまとめた資料はロレンスが用意してくれている。君たちは着替えやその他必要なものがあれば今日中に持ってきてくれ」


拒否権は無いようだ

てかロレンスって誰だっけ

「事務室のチャラ男」

こそっと教えてくれてありがとうグリム


「分かりました」

「うむ、準備が出来次第ロレンスの元へ行くように。現地へ向かうための馬車も呼んである」

「ありがとうございます。準備のために一度戻りますね。では、失礼します」





空間転移で自室に戻り、グリムを掴んでベッドに飛び込み毛布にくるまる

くっそおおおおおお

なんでいきなりサバイバル!?

ただの島流しじゃないか!私が一体何をしたっていうんだ!

「まあ落ち着けって」

「未開の地のサバイバルとか無理!どんな病気になるか分かったもんじゃないし、触るだけで死んじゃう花とかあるかもしれないよ!?」

「たった1年だろ?すぐに帰ってこれるじゃん」

「1年は長いよ!」

「オレも行くんだし大丈夫だって」

うう...仕方ない、準備をしよう




準備を終え、学校に戻り事務室へ

「失礼します」

「ずいぶん早かったね〜サフィラちゃん…ってあれ?手ぶら?」

「この中に入ってます」

「見たことないルーンだなぁ…まあいいや!馬車はもう来てるし、このまま出発しよっか」




校舎の裏口で待っていた、サフィラ様・グリム様と名札の着いた1番小さい馬車に乗り込む

なぜか、続いてロレンスも入ってくる

2人用なので狭い


「お前は別の馬車が用意されてるだろ!」

「サフィラちゃんだけじゃ心配じゃん?」

「オレもいるし、なによりジャーマーだー!」

「まあまあ」

「出てけー!!!」


グリムがロレンスを蹴り飛ばし、すぐに扉に鍵をかける

頭から落ちてたよ、痛そう


「何考えてんだあのロリコン!」

ほんと邪魔しに来ただけだよね

「まったく…」



コンコン

御者が窓を叩く

「どうしました?」

「そろそろ出ますよー」

「はい!お願いします」



馬車が大きく揺れ、動き始める

イスが固いせいでおしりが痛い

クッションがほしい、大きいグリムとか

「えー…」

「そんなに嫌そうな顔しないでよ、冗談じゃん!」

「…別にいいけど」

大きな姿になってくれるグリム

わあい!ふっかふかだー!

「オレは寝るぞ」

「私も寝る!」

グリムの上に乗り、タテガミに顔を埋める

馬車の揺れもあまり気にならなくなったので、そのまま眠る



ドーリンまでは休憩も含めると、10日以上はかかってしまう

道中トラブルが無いといいんだけどな…




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