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星を直す人  作者: だしまき
12/25

異世界の授業

用事は済んだので家に帰る

受けられる授業をちゃんと確認しておかないといけない

木箱を取り出し開けようとする、が開けられなかった


「釘で留められてる...」

「任せろ!」


ばりぃ


グリムが木箱の蓋を素手でこじ開ける

ヤダ、ダーリン素敵...惚れ直しちゃった

「ふふーん♪」

また頬ずりをされる

「ありがとうグリム!」

誰も見ていないので、そのまま抱き寄せ鼻先にキスをする

「どうせなら口がいい!」

要望通り今度は口にする

ドラゴンの愛情表現も口へのキスでいいみたいだ

「ぐるるぅ♪」

人前じゃなければ、いくらしても良いんだけどなぁ

「本当に!?じゃあ毎日ね!」

グリムが私の肩に手をかけ、嬉しそうにもう一度キスをしてきた

可愛いなぁ、前世で飼っていた猫を思い出す

「動物と一緒にするなよー」

だって可愛いんだもん...

「カッコいいって思われたいけどな」

世界で一番カッコよくて頼りになるとも思ってるんだけどなぁ

「そう?」

「グリムはカッコいいよ」

「ふうん」

尻尾をパタパタさせている

カッコよくて可愛いとか最強かな?


ちょっと逸れたが、気を取り直して木箱の中身を確認する

隙間から見えてはいたが、本当にぎっちり詰まっている

「多いな!」

「ひと通り見るだけでも大変そう...」

「とりあえず受ける授業だけ決めるかー」


しおりらしき物を手に取り開く

私が受けられる授業が書かれている


数学

生物学

物理学

外国語学

地理学

技術工学

芸術学

保健体育


このあたりは前世とあまり変わらない一般科目だ

問題はそのあと


魔獣生態学

幻獣生態学

幻獣使役学

魔法歴史学

魔導工学

召喚学

精霊学

呪学


すっげぇファンタジー!全部受けたい!

特に魔獣生態学と幻獣生態学は気になる、が両者の違いって何だろう?

「実体があるかどうかだよ。ちなみに普通の動物との違いは、マナを宿しているかどうかだ。オレとサフィラは魔獣だな」

へえー

ということは、人間は動物ではないのか...

「普通のニンゲンはマナなんて宿してないぞ」

ナンテコッタイ

それって他人にバレたらまずいんじゃ...

「大丈夫だって、何があってもオレが守るよ」

頼もしい限りだけど、見せびらかしていいチカラなのだろうか

「誰も手出し出来ないくらい、使いこなせるようになればいい。サフィラにはその才能がある」

過大評価じゃないか?

「そんなことないさ。オレが教えるよ」

グリムが教えてくれるなら、出来そうな気がする

「任せとけ!人類最強に育ててやるよ!」

「お手柔らかにお願いします...」


試験である程度の点数を取ることが出来れば、一般科目は受けなくてもいいそうだ

受けることの出来る授業は最大10科目

後半を全て受けたいので、一般科目をどうにかしないと...

「テイマーはパートナーと一緒に試験を受けられるぞ。一般科目ならオレが全部解いてやる!」

「カンニング...」

「許可されてるんだから問題無い!」

ダメ人間になりそうだ...

だけど、背に腹はかえられない

「うん、お願いします」

「おうよ!」


こうして受ける授業が決まった

一般科目ではない教科全てだ


魔獣生態学

幻獣生態学

幻獣使役学

魔法歴史学

魔導工学

召喚学

精霊学

呪学


素晴らしいファンタジー!

ついでに芸術学も受けたいが、詰め込みすぎは良くない

8つでやめておこう

「賢明な判断だな」

出来ることは限られているし、私は要領が悪いことも自覚している

「それは経験でどうにか出来るさ。まあ適当にやるのが一番だけどな」

グリムの言う通りだが、いつも自分の実力を見誤る

「合わないと思えば、やめればいい。無理したって疲れるだけだろ?」

誰かにそう言ってもらえると安心する

「そうするよ!」




明日は受ける授業を申請しに行こう


「明日からは2人で行こうなー」

「うん!」


グリムを抱きしめベッドに入る

ファンタジーな授業、楽しみだなぁ



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